ツナワタリマイライフ

日常ネタから技術ネタ、音楽ネタまで何でも書きます。

「エラスティックリーダーシップ」を読んだ

はじめに

読んだ。

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

買ったのずいぶん前で、途中まで読んで中断して、今回また再度最初から読み直した。

「はじめに」にある、"専門家はいない。私たちしかいないんだ。"という言葉は、何度見てもハッとする。僕たちの現場もそうだった。きっと多くの現場がそうだろう。

この当たり前のようでおそろしい状況を突破するにはチームの力、そしてリーダーシップが必要不可欠。

それも、エラスティック(融通性のある)リーダーシップが必要だ。本書はエラスティックリーダーシップとは何か、そしてチームの状態によって、適切なリーダーシップがある、ということを述べている。

まずは本書をブロックごとに復習していく。

エラスティックリーダーシップ

第I部 エラスティックリーダーシップを理解する

2章で書かれている、"リーダーシップスタイルをチームのフェーズに合わせる"ことが本書の主張である。

まず、チームには3つのフェーズがある。

  1. サバイバルモード ... 学ぶ時間がない
  2. 学習モード ... 自分たちの問題を解決するために学んでいる
  3. 自己組織化モード ... チームが自律的に課題を解決している

3が理想的なのは言うまでもないだろう。私も1か2しか見たことがない。気づいてないだけかもしれないが。

これら3つのフェーズにそれぞれ適したリーダースタイルがある。これが"エラスティックリーダーシップ"と言われるところだ。

フェーズ リーダーシップスタイル 下のフェーズに移動するには
サバイバルモード 指揮統制型 ゆとり時間を作る
学習モード コーチ 自分たちで課題解決できるように教える
自己組織化モード ファシリテーター チームへの要求が変わる

それぞれのフェーズ、スタイルについてはあとの部で詳細に説明される。

3章ではバス因子についても言及されている。トラックナンバーと同じだ。

d.hatena.ne.jp

「このひとに聞かないと仕事が進まない」ひとのことをバス因子。単一障害点(SPoF)なんですね。ぼくはこれが大嫌いなので、今では立派な属人化ぜったいころすマンとして日々活躍している。

チーム内のバス因子を減らすためにペアプログラミング、レビュー、ローテーションなどのプラクティスが紹介されている。

チームの成長のためにはバス因子を取り除くことが重要だが、それよりもこの概念を紹介したもっとも重要な理由は、リーダーである自分がバス因子になる可能性があるからだと思う。

バス因子にならない、リーダーシップ。ここがポイント。

第II部 サバイバルモード

「とにかく頑張る」モード。多くのプロジェクトがこのモードだろう。

サバイバルモードを脱出し、ゆとりを作るためにはコミットメントを取り消すしかない。それをダメと言われれば詰んでしまうけど、このまま続けるともっと悪いことになる、とか、長期的にみると今ゆとりを作って組織を良いモードに変化させるとこういうメリットがある、ということを上層部へ説得しなければならない場面があると思う。ここが一番しんどいところな気がする。

サバイバルモード時に求められる指揮統制型リーダーシップは、何も作業レベルであれこれ細かい指示を出すことではないと思う。

ただ、意思決定の部分を指揮統制するのだと思う。具体的にはp42であげられている以下のようなことだ。

  • 4.5.1 悪い決定を正す ... ex, ソースコード管理システムを使用していない
  • 4.5.2 チームの強みを発揮する ... 強みが発揮できるアサインを行う
  • 4.5.3 障害を取り除く ... メンバーが直面している様々な障害を取り除く(1on1で会話する)

また、4.6.1 チームとより多くの時間を過ごすのも重要だと思う。サバイバルモード、大変なときだ。すぐに頼れるリーダーが近くにいたほうがいいに決まっている。

サバイバルモードから脱出することのポイントは2つ。 * コミットメントを取り消し、ゆとりを作る * 指揮統制型リーダーシップを行い、残るコミットメントを確実にする

こうすることで、仕事を円滑に進めつつ、ゆとりを作ることができる。そうすれば学習モードへ移行可能だ。

第III部 学習モード

大事な考え方は、5.2 谷を受け入れることだと思いました。何かを学習する時って、最初は多く失敗したり、うまくいかないので、一時的に生産性が落ちる。(これを谷と呼んでいる)だけどそれを受け入れる。挑戦しているのであれば、失敗を許容することが大切だろう。

また、5.3 チームを谷に飛び込ませることも大事。現職は谷ばかりで本当につらかったけれども(笑)技術的な谷につっこむことを許容し、またそれにより生産性が落ちることを許容してくれたリーダー、上司には感謝。

6章のコミットメント言語もまた本書で大切な考え方である。チームメンバーがコミットメントを宣言するときの注意点である。抜け道を作らない、希望的な物言いをしない言い方をチーム内で徹底させること。つまり「何日までに終わらせます」と言ってもらうこと。ここを「〜までに終わると思います」「できるだけやりますけどできないかもしれません」ではないということ。

これを課すことはメンバーに対して心理的に負担を強いるかもしれないし、「そんなものやってみないとわからないじゃないか!」ということも多々あるだろう。そのときにリーダー、あるいはメンバーが考えることは、その6.3 コミットメントがあなたの制御下にあるか`ということである。

この不可能なコミットメントをどう可能にするか。直せるかわからないアプリケーションの性能問題を、来週10%改善します、とはなかなか自信がないかもしれない。そこで、「少なくとも毎日何時間この問題に取り組みます」「少なくともこの点に関してこのように調査して、来週のいつに報告します」といったことならコミットメントできるだろう。

まずはミーティングでコミットメント言語を使うよう、自分含め広めていくことからはじめていこう。

学習モードで重要な点は以下2つだと思う。 * 作られたゆとり時間で課題解決に対する挑戦を行う * 挑戦をする際にはコミットメント言語を用い、チーム内で合意すること

第IV部 自己組織化モード

自己組織化モードになったチームは、もはやリーダーが手をくだすことはほとんどないだろう。8章 クリアリングミーティング を実施し、チームをファシリテートすること以外には。

この部での大事なことは9章 影響パターン。何かを変化させる時、6つの影響力を考えておくといい。これはあとのエッセイでも多く参照される。

  • 個人レベルの能力
  • 個人レベルのモチベーション
  • 社会レベルの能力
  • 社会レベルのモチベーション
  • 環境レベルの能力
  • 環境レベルのモチベーション

例えば、社内のテックブログに記事を書いてもらいたいと思うが、なかなか書いてくれないとき。書こうとしないメンバーは、テックブログを書くドキュメンテーションスキルもあるし、根本の技術力もある。さらにテックブログを書くことで個人のプレゼンスもあがるので、書きたいと本人は言っている。

ただし、テックブログを書いても書かなくても給与は変わらない。これは環境レベルのモチベーションが欠如してると言える。

ひとに何かをおねがいするとき、それにはメリットがあるか、すなわちモチベーションが担保されるか、という視点が私も欠けがちなので意識したい。

エッセイ

このあとはエッセイ。おまけに自分が好きな記事を簡単に紹介したい。

第Ⅴ部 チームリーダシップについて知るべきこと

13章 おそらく技術的な問題ではない

たいていの問題は技術的な問題ではない。重要な視点だと思う。

15章 空気、食料、水をドキュメントする

ドキュメント、ぼく自身が強いこだわりをもってやってるのもあるが、"新しく入ってくるひとのために"ドキュメントを書くという視点はとても大切だと思う。それは新しいチームメンバーに、チームへの信頼感を与えることになります。

誰かに何かを聞かれるたびにドキュメントを書く。もちろん書くだけではダメで、継続的に書き続けられるよう軽く保っておくことが必要だ。リーダーはこのドキュメントのメンテナでないといけない。

23章 見守り、訪ね、敬意を示す

自己組織化となったチームのリーダーは、適切な問いをチームに行うことでより良い方向に導くが、この問いは私しかできないのはなぜだろうか?とメタに問うことが必要だと述べている。問い方をメンバーに伝えれば、最終的に自分は本当に必要なくなる。それがゴールなんだろうな。

24章 開発者が幸せな状態であれば、質の高い仕事が得られる

最近だとこういうことがよく知られてきてるんだと思います。それに気づいた企業はまず仕事道具であるPCにはフルスペックで、開発者に選択の自由を与えているでしょう。

メルカリのBe Professional Daysのように、業務とは関係ない、質を高めることに集中できる日を作ることの重要さも説いていますね。ぼくも勝手にそうしています。

tech.mercari.com

31章 あなたはリーダーであって、すべてを知る者ではない

すべてを知りたい欲求にかられてしまう。だけどそうではいけない。チームメンバーを信頼し、チームメンバーの意思決定を尊重し、チームとして方向を合意する、それを導くのがリーダー。

第Ⅵ部 日本人執筆者によるチームリーダーシップについて知るべきこと

35章 コミュニケーションメンテナになる

この視点は新しいなと思いました。チーム内のコミュニケーションのデフォルトをオープンにする。また、メンバーにあった手段をとるというのはぼくも実践したことがあります。

46章 大事な問題にフォーカスする

チームの問題、組織の問題として、それを解決すればいいはずだ、そうやって思い込んでしまうことは、ぼくにもありそうだな、と思った。"チームが良くなれば事業やプロダクトがよくなるという思い込み"や、"何のためにチームをリードし、マネジメントするのか"という問い。忘れてはいけない視点だと思う。

おわりに

本書の内容は第四部の114pまでで終わる。1章ごとの内容も短いが、大切な内容が詰まっているのでリーダー、あるいはリーダーシップについで考えたいすべてのひとにおすすめできる本だ。

2018年2Q目標

はじめに

1Qの振り返りをしたので、2Qの目標を立てておく。

blog.chaspy.me

2018/2Q目標

7/1から次の転職先で働き始めるので、技術的なキャッチアップに全振りすることになると思う。5月中頃を最終出社日として、あとは有休消化の予定。

技術

ソフトウェア技術

大きくこの3つ。kubernetesはコンポーネント、仕組みを理解し、railsアプリケーションをkubernetes上に乗せて運用できること、を目標にする。3ヶ月かげてじっくりやる。

AWSは、あまりお金をかけられないので、次の職場で使うサービスの概要理解をする。あとはterraformでコードを簡単に書いて、AWSのリソースを構築できるようにしておく。できるだけ次の職場で使うサービスを含んだコンポーネントを構築するterraformのコードをgithubにpushする。

Rubyは、がっつり書くわけではないが、アプリケーションがRubyなので、アプリ開発者と話せる程度の技術は必要。なかなか達成度をはかりづらいが、Railsアプリケーションを1つ構築しきろうと思う。(もちろん別途書籍はやる)Rubyの資格にしようと思ったけどなんか気が進まないんですよね。

組織論

これは趣味とも言えるところで、エンジニア組織をどうしていくかについては、書籍ベースでじっくり学んでいきたい。特に達成目標は設けません。

英語

かつて目標を立てても一度もなされなかったこの目標ですが、Seeking SREのプレビューリリースぐらいは読み通したい。

shop.oreilly.com

あと、スタディサプリをやろうかなーと思います。まだやりはじめてないですが、日常会話コースから。

app.eigosapuri.jp

yakstで1記事書きます。

yakst.com

音楽

猫の休日の2nd albumリリース。たぶん5月頃。計5曲のmixが残ってます。

猫の休日

あとはどうしよう。特にチャネルは問わず、2曲ぐらいあたらしく作詞作曲編曲ができるといいな。

健康

体重計に乗ることと、ジョギングの習慣化。

自動で記録される体重計を買って、サブカンに公開する。

以上、こんなところにしておきます。アウトプットの本数をかかげてたけど、あれって手段なので、数値を目標にする必要はないかなと思いました。

2018年目標の修正

とりあえず3ヶ月で無謀だということに気づいたので修正します。

blog.chaspy.me

  1. Write Code Every Day
  2. Eat Curry Eveyr Day
  3. 300記事書く
  4. TOEIC800
  5. 10曲リリース

1は正月頑張ってたんですけど無理でした。(笑)2も太るのでやめました。カレーに没頭することでカレーエンジニアとして何か見えてくるかなーと思ったんですけどね。

1は年間10本登壇に変更、2は健康ということでBMI22を目標にします。

2018年4月の目標

一月ごとに目標立てて振り返るのは追いつかないとは思うんですが、今ちょうど転職活動を終えてモチベがあがってるところで、やりたいことがたくさん溢れすぎてるので棚卸しをかねて。

技術

kibernetes

入門 Kubernetes

入門 Kubernetes

コンテナ・ベース・オーケストレーション Docker/Kubernetesで作るクラウド時代のシステム基盤

コンテナ・ベース・オーケストレーション Docker/Kubernetesで作るクラウド時代のシステム基盤

Terraform

Terraform: Up and Running: Writing Infrastructure as Code

Terraform: Up and Running: Writing Infrastructure as Code

Ruby

tatsu-zine.com

その他

GitHubツールビルディング ―GitHub APIを活用したワークフローの拡張とカスタマイズ

GitHubツールビルディング ―GitHub APIを活用したワークフローの拡張とカスタマイズ

組織

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

グロービス MBA組織と人材マネジメント

グロービス MBA組織と人材マネジメント

音楽

2nd album mix完4月中は多分難しいので、GW明けまでにしておきます。

英語

毎週水曜日の英語ランチに行って、何かひとつ自分から話題を出す

健康

美しくなるために痩せようと思う(BMI19.9)

apple watchを買って運動量を警告してもらう

登壇

  • kubernetesについて社内勉強会
  • 組織について身内のLT会
  • rubyについて、kawasaki.rb

おわりに

可処分時間全部つっこむ。GWはあそぶ。

2018年1Q振り返り

はじめに

あっという間に第一四半期終わっちゃいましたね。

blog.chaspy.me

振り返るまでもなくほとんど未達成なんですが、一応振り返りします。

1Q振り返り

音楽

猫の休日向け1曲作詞・作曲・編曲 とけてなくなる向け2曲作詞・作曲・編曲

とけてなくなる向けは0曲。

猫の休日は1曲、youthという曲を作りました。達成だ!

あと猫の休日2nd albumのmixは少し手がついてますけど、まだまだ完成まで遠いです。再勉強。。。

あと目標外で「冷めないうちに」というプロジェクトを思いつき、「心臓、高音、雨宿り」という曲を作って、完成させました。

完成っつっても音程とかダメダメなんでちゃんとパッケージしてリリースするときにはちゃんと撮り直します。

就活で多忙だったわりにはぼちぼち成果出せてるのでよしとします。

技術

友人とのrails appは見事挫折した、あるあるですね。

あと積ん読ですが

Githubツールビルディングとオブジェクト指向設計実践ガイドはそれぞれ3割ぐらい手がついてますけど、終わってないです。

逆に目標外でやったものは以下。

blog.chaspy.me

blog.chaspy.me

blog.chaspy.me

あんまり技術よりではないですが。。。

転職

一応、3月までは情報収集&自己分析(?)期間として、受けないつもり。エージェントさんはガンガン受けるように進めてくると思いますけどね。。。

とりあえず今年受ける先として10社ぐらいまでしぼることを目標にしたいと思います。

予想外に、無事3月中に行く先決まりました。これに関しては注力した甲斐あって、成功ですね。目標達成です。3月はほぼほぼこれにフルコミットした気がするよ。。。

カレー

毎日カレー食べます(笑)

めっちゃ太るので毎日カレー食べるのやめました(笑)

英語

今期も何もやってない!だめだ!

次は英語を使う会社に転職するのでモチベーションがあがることを期待。

執筆

全然目標には達してないんですが、何書いたか計測はしておく。

はてなblog

計16記事。何が目標90やねんてね。

1月(8)

2017年末情報管理ツール見直し - ツナワタリマイライフ

2017年振り返り - ツナワタリマイライフ

2018年の目標 - ツナワタリマイライフ

UNIXという考え方を読んだ - ツナワタリマイライフ

2018年1quarter目標 - ツナワタリマイライフ

2017年読んだ本15選 - ツナワタリマイライフ

「エキスパートのためのMySQL運用+管理トラブルシューティングガイド」を読んだ - ツナワタリマイライフ

「TeamGeek」を読んだ - ツナワタリマイライフ

2月(6)

「イシューからはじめよ」を読んだ - ツナワタリマイライフ

もうカタログを増やすだけの勉強は、やめた - ツナワタリマイライフ

チームに変化を導入するときに心がけていること - ツナワタリマイライフ

みんなで強くなるチームビルディングを支える脱・属人化 - ツナワタリマイライフ

「GitLab実践ガイド」を読んだ - ツナワタリマイライフ

デブサミ2018に参加した - ツナワタリマイライフ

3月(2)

「Principles of Container-based Application Design」読んだ - ツナワタリマイライフ

「プロダクションレディマイクロサービス」を読んだ - ツナワタリマイライフ

note

1本。

note.mu

qiita

7本。これはぼちぼち目標達成したほうかな。

MariaDBのAUTO_INCREMENTについて - Qiita

MariaDB Galera Clusterでマルチマスタレプリケーションの際のwsrep_auto_increment_controlについて - Qiita

MariaDB Galera ClusterのSELinuxモジュールを作る - Qiita

GitlabのMergeRequestに対するコメントはcommitよりchangesに書くほうがよさげ - Qiita

なぜVCS(Version Control System)を使うのかを考える - Qiita

MetabaseとMariaDBでたのしい可視化 - Qiita

textlintのdocker imageを作ってgitlab-ciでCIする - Qiita

運動

体重計乗ってない。超ハードル低い目標さえも未達、やばい!

今後は運動してからじゃないとお酒飲んではいけないルールにしようと思います。お酒を飲んだら運動できないので。

おわりに

ちなみにトイレには貼ってましたけど、貼ったからといって自分の行動が変わったかっていうとそうでもないのであんまり意味なかった。貼らないよりはマシか。

運動以外は可処分時間を増やせば解決することだと思うので、時間と場所を確保しようと思います。

とりあえず一番大事な転職が無事達成できたのでよく頑張りましたとしておこう。おつかれ自分!

2Q目標はまたぼちぼち。

「6 Things to Do to Improve Your Relationship」を読んだ

はじめに

読んだ。英語の練習がてら、メモ。

time.com

パートナーとの関係継続のために必要な6つの事由をあげているようだ。

Excitement

離婚は衝突が増えるというより、ポジティブな感情が失われることによって起きることが多いらしい。

衝突を避けることばかり考えてきたが、興奮を高めることは不十分だった。

スリルがどれだけ重要か。

"pleasant” と “exciting”を比較すると、excitingのほうが関係継続に勝るらしい。

Excitingな感情はどこからくるのかわからないので、どんなExcitingな感情もパートナーとの関係性に影響を与える。

一緒に踊ったり、何かに参加したりして、Excitingなことをしよう。

Let Yourself Be A Little Deluded With Love

愛情に惑わされないようにする。

一見すると、少々欺かれているほうが満足するかもしれないが、結婚に関してはこれは真実ではない。

短期的には関係の錯覚はより高い満足感、愛情、信頼感、そして衝突を減らすことを予測するが、長期的にはより強く個人の最初の錯覚を持続させることになる。

(うーん、言いたいことがよくわからんかった)

5 to 1

この割合を心に止めておきましょう。悪いことが1つあるごとに、良いことが5つなければ幸せな関係は望めません。

ちなみに、義理の母に対してはこの割合は1000:1です。冗談で言ってるんじゃないよ!

Be Conscientious

誠実でありましょう。

お互いの関係にもっとも影響を与える特性です。

この石(誠実さ)で多くの鳥(幸福)を得ることができます。 Actually, you can kill a lot of birds with this one stone because it’s also associated with longevity, income, job satisfaction and health.

Gratitude

感謝はポジティブなフィードバックをもたらしたり、他の感情に影響を与える。

Try

関係を改善させるのは簡単です。

最初のデートのときは楽しい時間にしようと努力しましたよね。

これが全て偽造されたものだったわけではないはずです。お互いの目を見て、向き合いましょう。

おわりに

5:1は大事だなーと思いました。(笑)

DevLoveイベント"カイゼン・ジャーニー / 「一人から始める」を始める。"に参加してきた

カイゼン・ジャーニー / 「一人から始める」を始める。

https://devlove.doorkeeper.jp/events/71927

参加してきた。現場でのメモ+感想をまとめておきます。

感想

  • 少し前に読了して、振り返りブログを書こうとしていたところ、インプットになると思い参加
  • 自分1人=ぼっちでカイゼンをしていってるけど、広がらないところで悩んでる、ってひとばかりが集まっていた(私もそう)
  • (市谷さんもおっしゃっていたけど)無理に全部変えなくていいんじゃないか、自分がどんどんやって、それで置いていって、その上で会社変えりゃいいんじゃないか、って言っていて、本当にその通りだと思う(僕もそれで転職した)
  • カイゼン・ジャーニーはたぶんアジャイルの話じゃない、カイゼンって、自分や周囲を変えるって、自分からやるしかないんだよ、ってことが、一番のメッセージだと思う

以下はメモ。


第1部 新井さん

speakerdeck.com

  • 同僚を助けることを評価
    • try100
    • 他人を輝かせる
  • 勝手にメンター(尊敬しているひと)、好きを伝える、フィードバックをもらえる

旅路のまとめ

  • 1歩を踏み出す
    • 自分の意思で何かをやろうと決める
    • 自分からGive & Give
  • その結果、社内外の仲間に伝搬
  • 越境している組織になっていた
  • 5つの価値
    • 自分からはじめ
    • 越境
    • フィードバック
    • フレーミング
    • 巻き込み巻き込まれる

考えすぎちゃダメ

  • たよるものが全部売り切れでも
  • 理屈より心が知ってる
  • Don't think feel
  • ひとの思いは見えるものではなく、気づくものでした
  • パターンの祖先
  • 「無名の質」
    • カンバンの社内導入
    • 研修会場誘致
    • 会社見学ツアー
  • 孤軍奮闘しているあなたの相棒にカイゼンジャーニー

第2部 市谷さん

www.slideshare.net

  • ぼっち
    • 孤立 … 他から離れて一つだけ立っていること
    • 孤独 … 頼りになる人や心の通じ合う人がいなく、ひとりぼっちでさびしい
    • 孤高 … ただひとり高い境地
  • ここでの「ぼっち」周囲より先に気づいて動き始める状態
  • ぼっち曲線(笑)
    • 縦軸は問題の気づきやすさ
    • 横軸は多数->1人
  • 孤立は誤解されるので「ソロ活動」と呼ぼう
    • 音楽性の違い
    • 抱えている仮設(切り口)が特異であればソロよりに
  • これからはソロの時代!
    • 特異な観点、行動力が「組織を牽引する力」として必要とされる
    • 相対的に「際立った個」は貴重
  • 「所属」から「提供」の時代
    • 同時並行的に複数の企業に関与する時代
    • 人が持つ時間を何に配分するのかのポートフォリオの時代へ
  • 大きなる成果をあげるにはチームの力が必要
    • 落合陽一寝てない
    • どんなすごい人でもカレンダーはみんなと一緒
  • キャンプ場のカレー理論
    • 着火剤は自分自身
    • 燃料は周囲
    • かまどはよく燃やすためのお膳立て
    • カレーはWhy(目的)
    • 良い匂いがするともっと周囲を巻き込める
    • くべる燃料が湿っていたら火は燃えない
    • かまどは燃えても、燃料が集まらない?
    • まだカレーを食べたくないのかも?
  • 越境はドラクエと同じ。仲間とスキルが必要
    • 自分のジャーニーをどう描こう
  • 自分の身の程を知る
    • will
    • can
    • should
  • 自分で場を作る
    • まず自分が外で話す
    • 選択肢が増える
  • 越境すると見える風景が変わる
  • ハンガーフライトを企てるような人は結果的に早晩組織を去る
    • 経験が、行動を起こした人への唯一の報酬
    • やったらいろんなことがわかってしまう
    • わかったことから次どうするか考える、自分で判断する
    • バンバンやめたらいい
  • やめても行った先でもぼっちの旅は続く

第3部 座談会

はじめの一歩・プラクティス導入 / 巻き込み方・スクラム導入

  • 火がつかないひとはつかないよね
  • でも実は燃えそうなひとはいる、そこをどう引き込むか
    • ほんのいっぽの背中を押す
    • やってもいいかな?と迷ってる
  • ハードルを徹底的に下げる
    • 3行でいい
    • なんでもいい
  • 新人使うのいいよね
  • メリット、ビジョンを示すとまんなかのひとついてくる

巻き込みたいけど巻き込みにくい、どうする?

  • 仲間を見つける
    • ちょこっとだけ興味あるひと
    • change agent
  • カレー食べたくないひともいるしね、焼肉かな?
  • 遠くにいくならみんなで、はやくいくならひとりで
    • 巻き込まなくていいんじゃねえか

組織風土 / 続けるか辞めるか

  • 間をギュってする
    • えらいひとと平社員、間の中間管理職をギュってする
    • ユーザーと自分たち、間の営業をギュってする
  • 身の回りだけ巻き込んで、徐々に広げてく
    • 変わらないひとは変わらなくていいんじゃないかと思う

著者への質疑

執筆のモチベーション
  • 自分がしたことを意識的に形にしたほうがいい
アジャイル導入、プラクティスだとツール、エモーションだと宗教っぽくなる、どうしたらいい?
  • エモーショナル全開、気にしない
  • プラクティスはどうでもいい、問題ベース
  • 問題があって、プラクティスチャーンス
  • 宗教でいいんじゃない?
ぼっちでつらいときどうしたの
  • つらい毎日(笑)
  • コミュニティの仲間
  • お酒
  • (やる気の)角度を0にしない
    • 0から1にするのはきつい
    • 0になりそうなら止める、おいておく

closing session

なんでやってるの

  • "力を貸してくれる人や、後押ししてくれる人がいたら、どんなに心強いか"
  • カイゼン・ジャーニーを通じて、日本中の現場や仕事場にそれぞれの越境ストーリーが紡がれるのを後押ししたい
  • そして私はその物語を読みたい

AWS Route53を使ってムームードメインで取得したドメインをはてなブログPROの独自ドメインに設定する

はじめに

AWS Route53を使ってムームードメインで取得したドメインをはてなブログPROの独自ドメインに設定する

しました。

メモがてら残しておきます。

ドメイン取得

どこでもいいですがドメインを取得しましょう。

別にまわしもんではないですが私はドメインムームードメインで取得しています。

muumuu-domain.com

今回はchaspy.meというドメインを取得しました。

Route53

DNSAWSのroute53で設定します。

chaspy.meとしてhosted zoneを作成します。

そしてCNAME recordを作成します。

f:id:take_she12:20180404000008p:plain

今回はサブドメインをblogとしたので、blog.chaspy.meに対して、valueはhatenablog.com.と設定します。

ドメインへname server設定

ドメイン側にname serverを設定します。上記の画像で伏せてある4つのnameserverをムームードメイン側で設定します。

f:id:take_she12:20180404000312p:plain

はてなブログ独自ドメイン設定

先ほどのCNAME設定通り、一度hatenablog.comに振り分けてから、はてなブログ側で各ドメインに振り分けるようですね。

f:id:take_she12:20180404050602p:plain

待つ

3時間ぐらいかかりました。以下、設定反映前後でのdigの結果。

⋊> ~ dig blog.chaspy.me

; <<>> DiG 9.8.3-P1 <<>> blog.chaspy.me
;; global options: +cmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 2757
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 2, ADDITIONAL: 2

;; QUESTION SECTION:
;blog.chaspy.me.            IN  A

;; ANSWER SECTION:
blog.chaspy.me.     600 IN  A   166.78.103.6

;; AUTHORITY SECTION:
chaspy.me.      76585   IN  NS  ns1.muumuu-domain.com.
chaspy.me.      76585   IN  NS  ns2.muumuu-domain.com.

;; ADDITIONAL SECTION:
ns2.muumuu-domain.com.  170527  IN  A   157.7.104.99
ns1.muumuu-domain.com.  170527  IN  A   157.7.104.83

;; Query time: 265 msec
;; SERVER: 10.7.128.252#53(10.7.128.252)
;; WHEN: Tue Apr  3 20:32:57 2018
;; MSG SIZE  rcvd: 133

最初は初期設定であるムームードメインのネームサーバから返却されています。

⋊> ~ dig blog.chaspy.me                                                     20:32:57

; <<>> DiG 9.8.3-P1 <<>> blog.chaspy.me
;; global options: +cmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 16143
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 3, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0

;; QUESTION SECTION:
;blog.chaspy.me.            IN  A

;; ANSWER SECTION:
blog.chaspy.me.     300 IN  CNAME   hatenablog.com.
hatenablog.com.     3   IN  A   13.112.159.226
hatenablog.com.     3   IN  A   52.69.186.243

;; Query time: 286 msec
;; SERVER: 192.168.1.1#53(192.168.1.1)
;; WHEN: Tue Apr  3 22:40:57 2018
;; MSG SIZE  rcvd: 92

設定が反映されるとちゃんとhatenablog.comのアドレスが返却されています。

おわりに

ムームDNSを使えばRoute53の料金を払う必要はないんですが、AWS少しでも使っておこうということで。(安いですし)

ひとまずドメイン1年取ってるのではてなブログPROも1年継続するつもりです。月700円をどう稼いだものか考えないとなー。

「言葉にできるは武器になる」を読んだ

はじめに

読んだ。

「言葉にできる」は武器になる。

「言葉にできる」は武器になる。

常に言語化の大切さを考えているひとなので。

とはいえ、この本の言いたいことは"はじめに"で言いつくされている。

  • 「どうやって伝わる言葉を生み出せるのか?」という問い
  • 「言葉をコミュニケーションの道具としてしか考えていないのですか?」と問い返し
  • 「言葉が意見を伝える道具ならば、まず、意見を育てる必要があるのではないか?」と提案する。
  • 「言葉は思考の上澄みに過ぎない」とし、
  • 「思考の深化なくして、言葉だけを成長させることはできない」と結論づけている。

いくら外に発せられる言葉の使い方を、テクニック的に学んだとして、自分自身の中で先立って存在する「内なる言葉」と向き合い、意見そのものを育てなければ伝わることにはならない、ということである。ごもっともすぎる。

実は人間って、実際に言葉に出す前に、自分の頭の中で考える(という名の、内なる言葉を発している)んですね。ひとりのときはそれが外に出て、独り言になってしまったりもします。

まずこの内なる言葉に気づくことが第一ステップ。そしてその言葉の解像度をあげるとおのずと意見が深化し、伝わる言葉を発することができる、というストーリーだ。さすが伝えるプロ、明瞭である。

本章は3つの章からできているので、振り返ってみる。

1. 「内なる言葉」と向き合う

まず前提として、「伝わった」「伝わってない」を4つのレベルに分けている。(p18〜20)

  1. 不理解・理解:そもそも話が伝わっていない、あるいは誤っている
  2. 理解:伝えたことが過不足なく伝わっている。ただし、理解"だけ"できる状態。
  3. 納得:相手が話したことを、頭で理解しただけでなく、腹落ちしている。「なるほど」
  4. 共感・共鳴:理解した上で、心が動かされ、自分の解釈も加わった状態

これを眺めると、2にすら至らない例も周囲を見ていると多いように感じる。。。この本ではやはりコピーライター、その文字、言葉を見て、実際に受け手に"共感"してもらい、行動に移すところまで範疇に入っているのだろう。

p20では「伝わり方は、人間性の評価につながる」とし、伝わらないことの恐ろしさを述べている。それだけ「言葉にできるは武器になる」逆をとれば「言葉にできないは戦えない」ことを示している。

外にしている言葉以外に、みんな「内なる言葉」を発しているが、それを意識できていない。これにより、「内なる言葉」が深くないから「外の言葉」にしても伝わらないことや、逆に「外の言葉」を受け取っても、「内なる言葉」として解釈できないため、実行できない、身にならない、といったことが起きる、

この点は、僕が読書をはじめてしばらくしてから感じたことと一致している。例えば本を読んでも、まずその本の内容や、要点を覚えていないのだ。覚えてないから、他者にどんな本だった?とおすすめすることができない。だから僕は本を読んだ後、必ずブログに書いて何らかの結論を出すようにしている。

これは記憶に残すために外部記憶に出力する、あるいは書き出すという行為で記憶力を高めるという側面ももちろんあるが、ブログに「書く」ことで、「自分の言葉」で書くことで、(この本でいう)「内なる言葉」として解釈できているからに他ならない。

「外の言葉」として書かれている本の「言葉」を、「内なる言葉」と向き合い、自分の意見を育て、深化させたものを、ブログという「外の言葉」に再度吐き出す。このプロセスによって自分の意見が育ち、伝わる言葉として発することができるようになる。

このことを昔は言語化できていなかったように思う。

また、起きたことに対して自分になぜ?を問い続けることも、内なる言葉のノックを繰り返して思考を深化させることに役立つ。あらゆる言葉に疑いを持つことはトレーニングになる。ぼくはこうやって言葉と向き合うのが大好きだ。

できるならそれを友人と話すのはもっと楽しい。

2. 正しく考えを深める「思考サイクル」

この章では「内なる言葉」の解像度をあげる(=深化させる)ための具体的な方法が書かれている。すでに書いてしまった通り、アウトプットをして、それを連想させたり深化させたりして、横や縦に広げていったり、グループにしたりして、また問いを行って言葉にする、このサイクルを繰り返す。

ここはいろんな手法を紹介しているけど、とにかく「書き出すこと」と「書き出したものへの問い」を繰り返しなさい。と言っているだけである。なぜ書き出すことが大切かというと、人間、なかなか思っていないことは自分の意見として書きづらいものだからだと思う。書けるということは、書くことである"言葉"にするということは、少なくとも自分の中では(最初に紹介した4つのレベルでいう)納得、あるいは共感をしているということになる。これを繰り返すことで、当然他者にとってもそのレベルで伝わる言葉になっている可能性が高い。

ぼくはこれまで300記事以上ブログに記事を書いてきたが、これは間違いないと思う。ここ数年で言語化の能力は向上したと思う。

余談になるが、アウトプットすることで一度脳のメモリから落ちるので、インプットもできるようになるのも感覚的にある。これはかなり昔だが以下の記事に書いた。ブログを書き始めた直後だったかな。

take-she12.hatenablog.com

3. プロが行う「言葉にするプロセス」

最後のこの章は深化した言葉を、さらに相手を動かすに値する言葉にできるか、そのための作戦と、習うべき型が書かれている。

本文でも語られている通り、すでにエッセンスは2章までで完結していて、この章はどちらかというとつけたしのイメージ。

自分自身の気持ちや思いという素材を磨いていく第2章こそが重要出ると考える。そして、内なる言葉を磨いた上で、言葉にする方法について説明するのが、この3章の役割である(p147)

残りはそれこそ「外なる言葉」としてのテクニックであり、冒頭からしつこく言われているように、この3章だけ習得しても何の意味もない。また、コピーライティング的な視点も感じたので、ここでは項目を羅列するだけにとどめる。少なくとも今これを「わかった」ところですぐに活かすのは難しい。

日本語の「型」を知る

  1. たとえる(比喩・擬人)
  2. 繰り返す(反復)
  3. ギャップをつくる(対句)
  4. 言い切る(断定)
  5. 感じる言葉を使う(呼びかけ)(誇張・擬態)

言葉を生み出す「心構え」を持つ

  1. たった1人に伝わればいい(ターゲッティング)
  2. 常套句を排除する(自分の言葉を豊かにする)
  3. 1文字でも減らす(先鋭化)
  4. きちんと書いて口にする(リズムの重要性)
  5. 動詞にこだわる(文章に躍動感を持たせる)
  6. 新しい文脈をつくる(意味の発明)
  7. 似て非なる言葉を区別する(意味の解像度をあげる)

おわりに

自分自身がなんとなく感じていたことを見事に言語化していて、自分自身の言語化に対する「内なる言葉」をこうやって深化させて意見としてまとめることができた。

「うまく言葉にできない」ひとが、まず「内なる言葉がある」ことを知り、まず第一歩として何でもいいからアウトプットするきっかけとして、おすすめできる良い本だと思います。