ツナワタリマイライフ

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「なぜランチタイムに本を読む人は成功するのか」を読んで

はじめに

なぜランチタイムに本を読む人は、成功するのか。

なぜランチタイムに本を読む人は、成功するのか。

完全に自己肯定のために、読書観・読書術に関する本を読んでしまう。自分の中での読書週間も確実に身についたし、本を読んでこのようにブログにアウトプット(行動する)というパターンも習慣化してきたように思う。私はランチタイム(昼休み)は自分のMacBookAirを開いて開発したり文章を書くことが多く、あまり本は読んでいない。休日に飲食店に行くときはこの本にあるように出てくるまで読むけどね。

まぁだからあまり新しく得たことも少ないし、十分今は成功(?)へ進んでると思うのだけど、きっかけは同期と読書観の話をしたときのこと。読む人と読まない人ははっきりいて、ある人は「読むのが苦手」だと言う。彼は決して能力が低いわけでも教養がないわけでも語彙がないわけでもなく、むしろ逆なぐらいある。だから読書をしてるからって優秀だなんだっていうのは明らかに言い過ぎ。なんだけど私は読書が好きで、そんな同期にも読書をしてもらいたいなーと思って、その説得できる理由なんかがないかなーと思って手に取りました。

この本は冒頭でも「問題を解決するために読む(仕事)」と「楽しむために読む(趣味)」と明確に読書を区別していて、前者を対象にしているように思えますが、断定しないまま進みます。ただ、書かれている内容はどちらにも言えることだと思うので、やはりあまり気にしないでいいと思います。

それではいくつか良いと思った内容を紹介します。

「最後まで読んだ人」は、「途中まで読んで実行した人」に負ける

これもやはり内容から「問題を解決するために読む(仕事)」読書のことでしょう。本を読んで「ふむふむ、これいいな!」と思った途端に実行に移したほうがよほど価値があるということですね。最後まで読んで実行しても良いと思いますけど、読みっぱなしではダメだ、という点には同意します。私がこうやって(読書メーターの一言感想だけでなく、)ブログに書くようになったのは、読んだ本を忘れてしまうから。自分の中で振り返って消化して、考えて考えて、記録に残すことが私にとっての行動だし、次の行動につながることだと思っています。

情報より価値観に価値がある

やっぱり情報を求める人が多いです。インターネットは情報を求める場所で、情報は簡単に手に入る。だけど読書は価値観の醸造の場所だと思います。最近知り合いにも「情報設計」の本を読んだよ、という話をして、先日書いた記事を見せたんですが、「ポイントだけ読む!」と言ってすべての文章に目を通さず、情報(要点)だけ得ようとしていました。今の時代、うまく情報を見つけだす能力が高いひとが多いんだと思います。だけど読書の面白いところは、価値観が変わること、自分の持たない価値観に出会えることだと思います。情報収集は読書の本質じゃなく、じっくり自分と、本と対話して、考えることに意味があると思います。

棚の本は激戦を勝ち抜いてきた本だ

言われてみれば確かに。平積み(表紙が見えるように置かれている本)は新刊、売り出したい本で、この本はどこの本屋にいっても変わりません。確かに1番目につくんだけど、それは「売れる本」「売りたい本」なだけで、棚に残ってる本がいわゆるロングセラーの本なんだということは容易に納得できます。なぜ今まで気づかなかったんだろう、というぐらい、新しい考えで、自分もついつい平積みされたところから取りがちでした。次からは棚から選ぶようにしよう。

短い情報から本に進化することで、思考の持久力がつく

「思考の持久力」っていうのは確かにあって、考えるのが苦手な人はここが低いんですね。やっぱり物事はそう簡単にできてなくて、ある程度の時間考え続ける力が必要なのは確かです。この点において、確かに読書は思考持久力が必要なので、鍛えられると思います。

頭でわかるのではない。腑に落ちることが大切だ

これは読書による価値観のくだりで書きましたが、情報(頭でわかる)ではなく、価値観(腑に落ちる)なんだろうなあと思います。価値観が変わることは、新たな概念を自分の中に生み出すことと同じです。自分の中の概念が多様になればなるほど、考え方も多様になり、それは生きる上で価値があることだと思います。

まとめ

するする読める中、確かに!と思えることがいくつかあって、読んでよかったです。この本は同期にあげます。(笑)