ツナワタリマイライフ

日常ネタから技術ネタ、音楽ネタまで何でも書きます。

2017年読んだ本15選

はじめに

読んだ本ははてなブログに書くとともに、記録のため読書メーターにも記載しています。

bookmeter.com

2017年は82冊でした。ここから10冊選んでみます!

だいたいこういうのはみでるよね!15になりました。(笑) 読書メータの記録メモを引用しつつご紹介。

小説(5)

これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)

面白かった。森若さんのどこまでもフェアでゴシップネタ嫌いで、波風立てないルーチンが好きで、太陽から迫られたときに途端に処理できず走り出しちゃうところとか、これは確かに男心をくすぐるなぁと思いました。あとは同期の美月との関係がとても好き。真夕ちゃんもめっちゃいい子だし、部長のキャラは薄すぎ。サブキャラ含め登場事物が魅力的に描かれてました。

森若さんのキャラ最高です。この話、絶対恋愛小説にしてほしくないんだけど!(笑) 続編が出てるので読む。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年+(文春文庫)

これまで読んだどの村上春樹作品よりストーリーがわかるし、先が読みたくてどんどん読んでしまうタイプでした。謎が謎のまま残っているものも多く、(シロのこと、沙羅のこと、灰田のこと、灰田の父親が出会ったピアニストのこと。。。)そこはそこで気になるし、つくるが受けたショックは16年経ったとしても許しがたいことだと思う。それでも巡礼し、わかったようなわからないような気がして、それでも意味があると思っていきていく、そういう話は、好きです。言葉にすれば、あまりに単純化されてしまうし、言葉にできないものが、誰にでもある。

村上春樹によりハマった1年だった気がする。この本はヒットしましたね、おすすめできる一冊です。ちゃんとストーリーがある。(笑)

わたしたちは銀のフォークと薬を手にして

食と旅と恋を描かせたらさすがの島本さんで、いつもおいしいお酒、おいしいご飯、旅と一緒に揺れる思考と感情を楽しむことができる。椎名さんがいい男すぎ。個人的には飯田ちゃんの性格が好きで(バーで言い返すところね)もっと話を聞きたかった。希望というのは、欠けているときに見え、逆に満ち足りると絶望が(それは絶望おれ自体が迫るという意味ではなく)見えるというのはなるほどなと思った。どの日常も特別であり、どの特別も日常だということを感じられる作品。一緒に焼き鳥を食べられる相手が1番だね。

"食と旅と恋を描かせたらさすがの島本さん"に尽きる。すっきりとした読了感で気持ちよかった。2018年も新刊が出るようで、楽しみにしています。(ナラタージュ見に行ってねぇ。。。)

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

回転木馬のデッド・ヒート

回転木馬のデッド・ヒート

他の作品よりも好きかもしれない。この話が事実かどうかはどうでもいいというか、事実を疑うよりも内容に没頭できるというか、実は事実を装ったやはりフィクションなんだろうかとか思いもしたけど、聞いた話だとしてもこんな風に文字で描けるのは小説家の才能だなと思いました。レーダーホーゼン、タクシーの乗った男、雨宿りが好きでした。どの人物も遠慮がちに、でも生き生きと、そして不思議そうに、だけど持っていられなさそうに話すので、自分も話を聞いてる気持ちになれる。

ノンフィクションでもフィクションでも関係なく楽しめましたね。村上さんというフィルタを通してみる他者の物語も面白い。

作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話~

作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話~

作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話~

作詞少女に続いて!今回の師匠はまたキャラが強烈ですが、作詞の入門本という役割は立派に果たしています。中盤の展開はちょっとやりすぎではと思いましたが、それでも踏み込もうと筆者は思ったんでしょうね。これまで自分が作詞をするときに思っていたもやもやを見事にテクニックとして言語化されていて気持ちよかったです。

作曲少女ファンとして続編を。作詞家として納得できることばかりでした。母音探索は意識してやってはなかったですね。ちなみにYAMAHAのページの尚子ちゃんのバンドの曲がかっこよすぎてビビる。絶対聞いてほしい。

ビジネス/実用(6)

キャリアショック どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるか?

キャリアを切り開くための手段をパターン化した本。前提として終身雇用で永遠と同じ仕事をしていくことはないと自分も感じている。いろんなことを経験した上で自分が好きな仕事・やりたい仕事をやれるようになりたいと思うので、実践的な「やりたいことを膨らませ」た上でやりたくない仕事よりやりたい仕事の比率を増やす話は参考になった。偶然をいかに必然に近づけられるかが大事。

2017年はこの本をきっかけに、自分のキャリアを明確に意識し、アクションにつなげられた年になったと思います。良書です。

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉

諦めることは決してネガティヴではなく、より良い道を選ぶ、選択でしかない。本書の主張はここに集約されており、前半部分で十分書かれている。著者のエッセイ集。諦めること、目標達成できないこと、つらく考えてしまいがちだけど、(全力で努力した上で)届かないなと悟るなら諦めて、自分が楽に勝てる場所探し続けたほうがいいよというのは真理だと思う。

これができたら苦労しないよね。いろんなことをやりたくなってしまう僕はそろそろ意識的に捨てる、あるいは中断する決断をしていかないといけないと思う。だいぶ絞れてはきた。

すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)

堀江さんの新刊が出ていたので購入。はっきり言い切るところがいいところです。極端だから、敏感なひとたちの反感は買うけど、そういうひとたちは本書でいう「N」の人材だろう。とかく「好きなことをやる」テクニックに目を向けてきたけど、そうじゃない、その根本には学校教育によってブレーキをかけているんだって結論にいたったのは堀江さんの中でも新しい考えだったんでしょう。(あとがきにもあるように)本書の内容はそんなに深くなくシンプルなんですが、各章について自分でも考えてみる。

堀江さんの本はだいたい主張が同じで、この本も「やりたいことをやれ」しか言ってないんですが、教育が洗脳だという着眼点はははあなるほどなと思いました。

イデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール

アイデア大全

アイデア大全

実用書かつ人文書というのは間違いなく、アイデアを発想する仕事、趣味、活動をしてるひとは何かしら引っかかるものがあるはず。あるいは無意識にやってたけど実は名前がついてたんだ!って発見もあると思う。42の方法から自分にできそうなものをチョイスして試してみるのも良いし、その思想が気になれば哲学的ルーツへ触れることができる点もとても良い。

これは本当に素晴らしい本ですね。実用書×人文書です。まさに。どちらも好きなひとに絶対にヒットします。

21世紀の「裏」ハローワーク: 人には言えないもうひとつの職業図鑑

闇金、AV女優、キャバクラ嬢など明るみにでない職業の方へのインタビュー集。普段知ることのない情報があって、会話形式ということもあって読みやすい。高城さんはインタビューもうまいですね。豊富な知識と会話術がないとできないことだと思います。

高城さんのインタビュー系の本はもっと読みたいなぁ。「表」も合わせてどうぞ。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

いやー本当に面白くて土日で一気読み。生産的であるとはなんだ?この根本的問いに、ハッとさせられるひとも多いと思う。TOCという実践的な理論だけでなく、物語としても、ボーイスカウトや妻との問題が巧みに織り交ぜられているのも面白さの一員だと思う。生産的・効率的。果たしてそれはなにか。我々はそうやって成果を最大限にした残りの時間を愛する家族や趣味に使いましょう、そういうメッセージがなおのこと素晴らしい。

名作ですね。読み継がれているのも納得。

哲学(2)

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

めちゃくちゃ面白かった。勉強することを考える。今まで自分がしてきた勉強、してこなかった勉強、言葉が持つ言葉以外の意味。アイロニーとユーモア。これから勉強するのが楽しみになりました。

これは2017年ベストですね。この本でガーーーンと衝撃を受けた。もう1度読むのと、メイキングが出たみたいなのでこっちも読む。

メイキング・オブ・勉強の哲学

メイキング・オブ・勉強の哲学

take-she12.hatenablog.com

弱いつながり 検索ワードを探す旅

エッセイのように軽く読めるんだけど、明確に観光学という名の哲学がある。グーグル検索は自分が見たいものしか見えないという点を指摘し、だからこそ旅で自分自身の検索ワードを変えなさい、それは永遠に旅する旅人ではなく、観光して戻ってくるような旅をしなさい、そういう主張。また、旅による偶然性によって人生はもっと面白くなったり、弱いつながり=偶然が知らないことを知る結果になる、そういうことを大事にしている点も面白かった。

東さんの本はゲンロンも読んだんだけど、うまくまとめきれてないのでそのうち再読する。旅行が好きな自分は、この本を読んでなぜ旅をするのか、なぜ旅をしたいのかを考えるきっかけになった。弱いつながりは大事だということを知ることができた。

take-she12.hatenablog.com

技術(1)

技術書のカウントが結構漏れてましたので、ブログに書いてる分あわせて追加しました。

エンジニアのためのGitの教科書[上級編] Git内部の仕組みを理解する(Kindle)

gitを使う(使わないひとはもはや少ないと思いますが)エンジニアは全員必読な気がします。gitのコマンドの動きは.git以下の動き、内部構造がわかればより自分の頭が整理されるでしょう。一通り読んだので実際に動かして変化を見てみようと思います。

技術的にはこの本が1番刺さって、ただでさえgitおじさんだったのがさらに拍車がかかりましたね。この本で勉強したことを勉強会で紹介したりもしました。いい本です。

take-she12.hatenablog.com

take-she12.hatenablog.com

カレー(1)

カレーライス進化論 (イースト新書Q)

カレーライス進化論 (イースト新書Q)

カレーライス進化論 (イースト新書Q)

水野先生のエッセイ。進化論というよりは、著者が以前から持つ日本のカレー文化をどう世界に発信するのか?という問いについて歴史的にまとめなおしたものに近い。すでに世界へ進出しつつある日本のカレーチェーン店についての紹介と、随所に溢れ出るカレーを広めたいという愛情がたっぷり。個人的には「カレーのオープンソース化」は大賛成で、(IT系の人間なのでなおさら)カレーの教科書も買いましたが、システマチックにカレーを作れるプレイヤーを増やすことは大事ですね。

水野先生の考え方にはかなり賛同してて、1カレー好きなのカレーエンジニアとして(笑)何かエンジニアリングで貢献できないかなぁとふつふつと考えています。(実際に作ろうとも考えた)

おわりに

技術書をあとで追加カウントしますが、例年通り読んでるものの、小説を読む時間も増やしたいなあと毎年同じ感想(笑) 今年も読むぞー。おすすめ本あったら教えてください。そういう偶然のつながりで自分を広げていきたい。

2018年まとめるときは技術書とそれ以外でわけようかな。読者層的にもそうだろうし。

付録

読んだ本すべてです。読書メーターの「ブログでまとめる機能を使った。ながっ!

2017年の読書メーター
読んだ本の数:73
読んだページ数:15788
ナイス数:505

人生にゆとりを生み出す 知の整理術人生にゆとりを生み出す 知の整理術感想
知の整理術ということで、インプットとアウトプットのコツが書かれてる。著書にもあったけど多分自分と考え方が近いからこそこの本を手に取ったんだと思う、現在自分が実践してることが間違いじゃなさそうだなあと納得したくて選んだんだろうな
読了日:12月29日 著者:pha
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何かザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か感想
いやー本当に面白くて土日で一気読み。生産的であるとはなんだ?この根本的問いに、ハッとさせられるひとも多いと思う。TOCという実践的な理論だけでなく、物語としても、ボーイスカウトや妻との問題が巧みに織り交ぜられているのも面白さの一員だと思う。生産的・効率的。果たしてそれはなにか。我々はそうやって成果を最大限にした残りの時間を愛する家族や趣味に使いましょう、そういうメッセージがなおのこと素晴らしい。
読了日:12月24日 著者:エリヤフ・ゴールドラット
ボカロビギナーズ! ボカロでDTM入門 (OnDeck Books(NextPublishing))ボカロビギナーズ! ボカロでDTM入門 (OnDeck Books(NextPublishing))感想
DTM、およびボカロPになるために必要な作業内容が網羅されている。個人的にはこれを読んだからといってなれるようなものではないが、全体像を把握するにはいい本だと思う。
読了日:12月24日 著者:gcmstyle(アンメルツP)
作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話~作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話~感想
作詞少女に続いて!今回の師匠はまたキャラが強烈ですが、作詞の入門本という役割は立派に果たしています。中盤の展開はちょっとやりすぎではと思いましたが、それでも踏み込もうと筆者は思ったんでしょうね。これまで自分が作詞をするときに思っていたもやもやを見事にテクニックとして言語化されていて気持ちよかったです。
読了日:12月06日 著者:仰木 日向
新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか (SB新書)新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか (SB新書)感想
多くのひとが言及しているけど、タイトルへの答えはなく、新宿駅ダンジョンの開発日誌と、地政学歴史学からの新宿駅の構造に対する考察、そしてなぜ迷うのか、東西をつなげる道はどれぐらいあるのか。そして構造を把握するための「田ラみ」の暗号と、内容はバラエティに飛んでいて新宿駅を利用するひともしないひとも楽しめると思う。個人的には迷うので基本的に行かない場所ではある。個人的にはもう一歩踏み込んで、人間がなぜ迷うのか、その原因はどの構造にあって、ここを改善すれば迷わなくなる、のような考察がある本が読みたいと思った。
読了日:11月05日 著者:田村 圭介,上原 大介
不老超寿不老超寿感想
金と自由がある高城さんだからできたことではあるが、今後の医療の発展に期待ができる内容だった。不老長寿の時代は技術の発展によってだいぶ近づいているが、反面日本の医療業界ではそれははるかに遅くなるだろうということも、よくわかる。次の一言ばすべてをあらわしている。「日本人の余生は、民主化されたテクノロジーを持つ個人と、医療業界という既得権益者との戦いの場になるだろう。」医療もこの時代、しかそ、それを教授するには知識と、正しい医師に出会うことと、お金が必要だ。
読了日:11月05日 著者:高城剛
21世紀の「表」ハローワーク: 人には理解されないもうひとつの職業図鑑 (未来文庫)21世紀の「表」ハローワーク: 人には理解されないもうひとつの職業図鑑 (未来文庫)感想
「裏」に続いてこちらも。地下アイドルの現実はもっと知られていいだろうと思った。あとはまいさんだけではなく、高城さんが現実的なアドバイスをしたり、今後の展望を聞いたり、単純に高城さんが誰かと話すのはもっとみたいなあ。野菜の栄養価が減っているのはショックでしたね。どの話も普段話さない面白いテーマでした。
読了日:11月05日 著者:高城剛
21世紀の「裏」ハローワーク: 人には言えないもうひとつの職業図鑑 (未来文庫)21世紀の「裏」ハローワーク: 人には言えないもうひとつの職業図鑑 (未来文庫)感想
闇金、AV女優、キャバクラ嬢など明るみにでない職業の方へのインタビュー集。普段知ることのない情報があって、会話形式ということもあって読みやすい。高城さんはインタビューもうまいですね。豊富な知識と会話術がないとできないことだと思います。
読了日:10月14日 著者:高城剛
明日クビになっても大丈夫!明日クビになっても大丈夫!感想
ヨッピーさんのファンなので購入。編集の意図なんだろうけど強調部分が太字ならまだしも(それも嫌だが)サイズが大きくなっていてとにかく不快だった。大事と思うことは自分で決めます。こういう風にすると太字の部分だけ読んで読んだ気になる読者層がいるから編集がこうするんですかね?とにかくそれが嫌でした。内容はフリーランスになるならない別にして、本業以外に自分の好きなことを持つための体験を交えたコツがあって読んでよかったです。「生産型の趣味にすること」「わかる未来を予測すること」「好奇心にしたがうこと」
読了日:10月14日 著者:ヨッピー
死ぬほど読書 (幻冬舎新書)死ぬほど読書 (幻冬舎新書)感想
定期的に出る読書観の本(そしてなぜか読んでしまう)で、読書と私、といった感じのエッセイに近い。自分なりの読書観を整理すると、読んだものがある程度自分のものになるには、読みながら考えること、読んだものを振り返ることが必要という点は同意。こういう本は本を読まないひとには届かない(だって本なんだもん!)という矛盾を持ちつつ定期的に出て売れてるってことは、本を読むひとも本を読む効果を探りたがってるんでしょうね。僕もそうです。
読了日:10月13日 著者:丹羽 宇一郎
エンジニアのための文章術再入門講座エンジニアのための文章術再入門講座感想
要素としてはいいことが書いてあるんだけど例が悪すぎて全然しっくりきませんでした。(一応エンジニアなんだけどなあ)そんなドキュメントそもそも書く?って突っ込みたくなってしまう。
読了日:10月02日 著者:芦屋 広太
アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)感想
アンガーマネジメントの入門本ということで、怒りを感じたときどういうプロセスがあるのか、そしてどう対処すべきなのか、行動と認識(コアビリーフ)を修正する2つのアプローチが紹介されていました。自分自身はあまり怒ったりすることがないのは、後半で語られた"ストレス"がないからかなぁと思いました。書かれていることはわりかし納得できるのですが、怒りを抑えられないひとがここで紹介されている対策を本当に怒った直後にできるかどうか、疑問が残りました。
読了日:09月06日 著者:安藤俊介
<英語のカンを一瞬にしてモノにする!>世界に1つだけの英語教科書<英語のカンを一瞬にしてモノにする!>世界に1つだけの英語教科書感想
これまで義務教育で学習してきたことの疑問点や、なぜ暗記しなければならないのか、と思っていたこと、些細な違和感を説明していて新しい視点だと思います。もちろんこれだけで英語ができるようになるものではありませんが、1つの"視点"が手に入っただけでも大きいでしょう。こういう法則を見つけ出せるひとはすごい。
読了日:09月05日 著者:西巻 尚樹
はじめてでもわかる!稼げる!仮想通貨入門: 10年に1度のチャンスを見逃すな!はじめてでもわかる!稼げる!仮想通貨入門: 10年に1度のチャンスを見逃すな!感想
仮想通貨の特徴と概要をざっくりさらう本、この本だけでは不十分なのでまず読んで次にいくべきですね。
読了日:08月11日 著者:上野義治
エンジニアのためのGitの教科書[上級編] Git内部の仕組みを理解するエンジニアのためのGitの教科書[上級編] Git内部の仕組みを理解する感想
gitを使う(使わないひとはもはや少ないと思いますが)エンジニアは全員必読な気がします。gitのコマンドの動きは.git以下の動き、内部構造がわかればより自分の頭が整理されるでしょう。一通り読んだので実際に動かして変化を見てみようと思います。
読了日:08月09日 著者:河村聖悟
金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ: 永江一石のITマーケティング日記2013-2015 ビジネス編金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ: 永江一石のITマーケティング日記2013-2015 ビジネス編感想
ネットを使って金を儲けるノウハウ本。本のブログのまとめのようで、まっすぐ読むには量がキツく半分で断念。自分に必要な内容をブログで読んだほうが良さそう。
読了日:08月09日 著者:永江 一石
この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」―池上彰教授の東工大講義 日本篇この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」―池上彰教授の東工大講義 日本篇感想
戦前の日本史すらあやういですが、戦後史について学んだことがなかったのではじめて知る内容ばかりでした。この歴史から現状、今後どうなっていくか考えられるするために、まずは復習。。。
読了日:08月08日 著者:池上 彰
《新版2017》本好きのためのAmazon Kindle 読書術: 電子書籍の特性を活かして可処分時間を増やそう!《新版2017》本好きのためのAmazon Kindle 読書術: 電子書籍の特性を活かして可処分時間を増やそう!感想
kindleをはじめて使うひと向け。情報の収入源や、書評の書き方を紹介してもらえたのはよかった。
読了日:07月04日 著者:和田 稔
アウトライナー実践入門 ~「書く・考える・生活する」創造的アウトライン・プロセッシングの技術~アウトライナー実践入門 ~「書く・考える・生活する」創造的アウトライン・プロセッシングの技術~感想
思考ツールとしてのアウトライナーの使い方。ブログを書いたり、仕事したり、作品作りの構想を練ったり、、、常にとめどなく流れる思考を書き留めて形にするのに使えそうなのでさっそく試す。単なる見出しを作るわけではなく、たくさん可能性がありそうで使うのが楽しみ。
読了日:07月03日 著者:Tak.
筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方感想
ダイエットの原理原則にのっとる、シンプルで、本当に無駄なことが一切書かれていない良書。「栄養バランスが大事!」っていうけどその中身、数値について言及されてた本は確かにこれまで見かけなかった。しかし酒飲みなので酒とどう付き合っていくかは悩ましい。。。
読了日:07月02日 著者:Testosterone
カレーライス進化論 (イースト新書Q)カレーライス進化論 (イースト新書Q)感想
水野先生のエッセイ。進化論というよりは、著者が以前から持つ日本のカレー文化をどう世界に発信するのか?という問いについて歴史的にまとめなおしたものに近い。すでに世界へ進出しつつある日本のカレーチェーン店についての紹介と、随所に溢れ出るカレーを広めたいという愛情がたっぷり。個人的には「カレーのオープンソース化」は大賛成で、(IT系の人間なのでなおさら)カレーの教科書も買いましたが、システマチックにカレーを作れるプレイヤーを増やすことは大事ですね。
読了日:07月02日 著者:水野仁輔
多動力 (NewsPicks Book)多動力 (NewsPicks Book)感想
多分これまで堀江さんが言ってきたことのまとめなんだろうなぁと思って読んでみたらやっぱりその通りだし、本書内でもそのことを言及していましたね。堀江さんの本を読んだことがないひとはおすすめ。わりと納得できる内容が多い。ぼくもよくハマりすぐ飽きる人間なので、足りないのは睡眠時間を削っちゃうところと、目的を考えてしまうところですね。そこはあらためたい。
読了日:06月27日 著者:堀江 貴文
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)感想
他の作品よりも好きかもしれない。この話が事実かどうかはどうでもいいというか、事実を疑うよりも内容に没頭できるというか、実は事実を装ったやはりフィクションなんだろうかとか思いもしたけど、聞いた話だとしてもこんな風に文字で描けるのは小説家の才能だなと思いました。レーダーホーゼン、タクシーの乗った男、雨宿りが好きでした。どの人物も遠慮がちに、でも生き生きと、そして不思議そうに、だけど持っていられなさそうに話すので、自分も話を聞いてる気持ちになれる。
読了日:06月13日 著者:村上 春樹
わたしたちは銀のフォークと薬を手にしてわたしたちは銀のフォークと薬を手にして感想
食と旅と恋を描かせたらさすがの島本さんで、いつもおいしいお酒、おいしいご飯、旅と一緒に揺れる思考と感情を楽しむことができる。椎名さんがいい男すぎ。個人的には飯田ちゃんの性格が好きで(バーで言い返すところね)もっと話を聞きたかった。希望というのは、欠けているときに見え、逆に満ち足りると絶望が(それは絶望おれ自体が迫るという意味ではなく)見えるというのはなるほどなと思った。どの日常も特別であり、どの特別も日常だということを感じられる作品。一緒に焼き鳥を食べられる相手が1番だね。
読了日:06月11日 著者:島本 理生
ゲンロン0 観光客の哲学ゲンロン0 観光客の哲学
読了日:06月01日 著者:東 浩紀
女子をこじらせて女子をこじらせて感想
まさに「こじらせて」というタイトルがぴったりだけど、実際その"こじらせ"を別の言葉でいうと、"女"というシンボルとの戦いの記録。女であることを望んでないわけじゃない、むしろ望んでいるが、世間から見る女というシンボルと自分とのギャップに苦しみ、さらにそれを越えようとAVライターをはじめても正当に評価されないと悩む。その正体は自分の中に男を内面化したことだった。女性がAVライター!?と思ったひとこそ、雨宮さんが越えたかったものなんだと思います。
読了日:05月27日 著者:雨宮 まみ
アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツールアイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール感想
実用書かつ人文書というのは間違いなく、アイデアを発想する仕事、趣味、活動をしてるひとは何かしら引っかかるものがあるはず。あるいは無意識にやってたけど実は名前がついてたんだ!って発見もあると思う。42の方法から自分にできそうなものをチョイスして試してみるのも良いし、その思想が気になれば哲学的ルーツへ触れることができる点もとても良い。
読了日:05月20日 著者:読書猿
コミュニケーションの哲学入門 (慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita)コミュニケーションの哲学入門 (慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita)感想
内容が難しく理解できなかった点もちらほら。あとで復習する。コミュニケーションには言語が必須ではない点が主な主張で、コミュニケーションの定義を理論的に説明された本だった。ただ僕は結局、言語の役割は何なのか、言語はどこにいるのか?が気になって仕方なくなったので入門書としては成功?なのかもしれない。
読了日:05月03日 著者:柏端 達也
レコーディング/ミキシングの全知識 [改訂版] (「全知識」シリーズ)レコーディング/ミキシングの全知識 [改訂版] (「全知識」シリーズ)感想
自分でイチから作品作りに関して持っておこうと購入。アナログ/ハードウェア時代の考え方を大事にしつつ、改版でDAW全盛の今の時代に合わせて書き直された印象を受けました。いずれも双方を否定せず、その中で本当に大事なものは何か?ということを教えてくれています。全部理解はできませんでしたが、自分の知識が増すたびにまた読み直したい。レコーディングとミキシングに境界はないという考えは本当にそうだと思いました。
読了日:05月01日 著者:杉山 勇司
すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)感想
堀江さんの新刊が出ていたので購入。はっきり言い切るところがいいところです。極端だから、敏感なひとたちの反感は買うけど、そういうひとたちは本書でいう「N」の人材だろう。とかく「好きなことをやる」テクニックに目を向けてきたけど、そうじゃない、その根本には学校教育によってブレーキをかけているんだって結論にいたったのは堀江さんの中でも新しい考えだったんでしょう。(あとがきにもあるように)本書の内容はそんなに深くなくシンプルなんですが、各章について自分でも考えてみる。
読了日:04月21日 著者:堀江 貴文
勉強の哲学 来たるべきバカのために勉強の哲学 来たるべきバカのために感想
めちゃくちゃ面白かった。勉強することを考える。今まで自分がしてきた勉強、してこなかった勉強、言葉が持つ言葉以外の意味。アイロニーとユーモア。これから勉強するのが楽しみになりました。
読了日:04月19日 著者:千葉 雅也
藤子・F・不二雄のまんが技法 (小学館文庫)藤子・F・不二雄のまんが技法 (小学館文庫)感想
僕は漫画を書きませんが、音楽を創作する人間として共通するものがあるということで読みました。内容も平易で、小・中学生でもわかるように説明してある点に好感が持てるとともに、創作に共通する考え方が垣間見えます。まず、自分が楽しくこと。とにかく書き始めること。第九章の「さぁ、プロを目指してがんばろう!」では特に心持ちについて多く語られ、読んでよかったです。遠心力(自信)と求心力(劣等感)の両方に引っ張られるとはまさに経験しますね。
読了日:04月05日 著者:藤子・F・不二雄
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)感想
これまで読んだどの村上春樹作品よりストーリーがわかるし、先が読みたくてどんどん読んでしまうタイプでした。謎が謎のまま残っているものも多く、(シロのこと、沙羅のこと、灰田のこと、灰田の父親が出会ったピアニストのこと。。。)そこはそこで気になるし、つくるが受けたショックは16年経ったとしても許しがたいことだと思う。それでも巡礼し、わかったようなわからないような気がして、それでも意味があると思っていきていく、そういう話は、好きです。言葉にすれば、あまりに単純化されてしまうし、言葉にできないものが、誰にでもある。
読了日:04月05日 著者:村上 春樹
りちょうとえんさんりちょうとえんさん感想
「肉とそれを食べる人間しかいない」昨今のブログブームにしろ、いつの世も形を変えるだけで知性のあるものが考えることをやめた人間を騙してお金を取るモデルは変わらないんだなぁということをコミカルに描いた作品。冷静なえんさんの視点があるのでなおさら面白いです。
読了日:03月19日 著者:小島アジコ
校閲ガール (角川文庫)校閲ガール (角川文庫)感想
ハッキリ言い過ぎな悦子の物言いや貝塚との言い合いに時々苦笑いしつつ、校閲という仕事のあり方、重要性がわかる。ファッションに絡めて校閲との共通を見出すシーンも良かった。おれは絶対校閲はやりたくない(笑)サブキャラたちがみんな綺麗にキャラが立ってて会話が楽しい。ツッコミどころはあれどそれを上回る魅力があって先を読みたくなる小説でした。作者の他の小説も読んでみたい。
読了日:03月05日 著者:宮木 あや子
言ってはいけない格差の真実【文春e-Books】言ってはいけない格差の真実【文春e-Books】感想
言ってはいけない」のほうはまだ読めてないんだけど、経済格差は知能の格差によって生まれ、知能差は遺伝、もしくは人種によって決まってしまう事実。リテラシーの低い人間をカモにして知能があるひとが稼ぐ社会が知能社会。コンパクトにまとまっていてわかりやすかった。
読了日:03月04日 著者:橘 玲
今すぐ実践!  カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント今すぐ実践! カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント感想
ちょうど業務でgitlab issue-boardを使い始めていたので、実践例を見るために購入。完璧な現場目線と、「経営層への説明」からパターンごとの適用例(これも現場目線)最後に理論でなぜカンバンがうまくいくかを解説している良書。
読了日:03月04日 著者:Eric Brechner
これは経費で落ちません!  ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)感想
面白かった。森若さんのどこまでもフェアでゴシップネタ嫌いで、波風立てないルーチンが好きで、太陽から迫られたときに途端に処理できず走り出しちゃうところとか、これは確かに男心をくすぐるなぁと思いました。あとは同期の美月との関係がとても好き。真夕ちゃんもめっちゃいい子だし、部長のキャラは薄すぎ。サブキャラ含め登場事物が魅力的に描かれてました。
読了日:02月15日 著者:青木 祐子
たった、それだけ (双葉文庫)たった、それだけ (双葉文庫)感想
1つの物語を、別の視点から語るのはよくある形式だが、この物語は多くを語らなさすぎる点と時間軸がある点で、もはやまったく別の6作品。どんでん返しのラストがあるわけでも、たねあかしがあるわけでもなく、各話で各主人公が何に向き合ってきたか、何を考えてきたかが語られている、面白い本でした。個人的にはトータ最高すぎで、4話が一番好きでした。ただ、視点。。。進学校ではない、勉強ができない〜人生終わりみたいな価値観が透けて見えたのがしんどかったとこだけ気になりました。
読了日:02月07日 著者:宮下 奈都
世界はすでに破綻しているのか?世界はすでに破綻しているのか?感想
すでに破綻しているのか、というタイトルは、前日まで穏やかな暮らしだった街もわずか1日で破綻する、実質的にはその前から破綻していたのではないか、ということだろう。25年間目と肌で感じた世界の崩壊をまとめている本。少しでも異変を感じれば自分の資産や生活を瞬時に変える力がないと、飲み込まれてしまうという警笛が書かれていた。生の声を現地で聞いているところがすごい。
読了日:02月06日 著者:高城 剛
1973年のピンボール (講談社文庫)1973年のピンボール (講談社文庫)感想
風の歌を聴け」から。鼠とジェイの関係が好きだ。断片的な物語がなんとなく過ぎていき、結局何だったのか、そんな読後感のある話ばかりだけど、ひとつひとつのシーンは好きなんだよなぁ。例えば僕と事務の彼女の食事のシーン、ラバーソウルを双子が買ってくるシーン、ピンボールと再開して記憶をそのままにしておくシーン。電話取次ぎをした女と最後に話して見送るシーン。「僕」の哲学がところどころに出てますね。入口と出口、ひととは分かり合えないこと。
読了日:02月04日 著者:村上 春樹
結んで放して (アクションコミックス)結んで放して (アクションコミックス)感想
漫画を描く漫画。趣味、仕事、プロ、アマチュア。登場人物の思いがよく描かれてて、創作活動やってるひとはみんな読んだらいいし、同人活動いいなぁと思いました。僕は漫画はやらないけど、音楽もこんな風にいろんな形で愛し続けられたらなぁと思います。
読了日:01月07日 著者:山名沢湖
諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉感想
諦めることは決してネガティヴではなく、より良い道を選ぶ、選択でしかない。本書の主張はここに集約されており、前半部分で十分書かれている。著者のエッセイ集。諦めること、目標達成できないこと、つらく考えてしまいがちだけど、(全力で努力した上で)届かないなと悟るなら諦めて、自分が楽に勝てる場所探し続けたほうがいいよというのは真理だと思う。
読了日:01月07日 著者:為末 大
風の歌を聴け (講談社文庫)風の歌を聴け (講談社文庫)感想
いろんなひと、話、ウイスキー、女、ハートフィールド。バラバラに散りばめられて、村上春樹の言葉でなんとなく並んでる、そんな小説でストーリーも何もない。ただデビュー作からこんな文章でそれが今も続いているとしたら新たな文章の確立という意味ではすごいことな気がする。とはいえ終始「よくわからん」に尽きる。
読了日:01月03日 著者:村上 春樹
大人はもっと遊びなさい (PHPビジネス新書)大人はもっと遊びなさい (PHPビジネス新書)感想
名前をつけたらなんでも遊びだったり、それをアウトプットすることだったり…あっちゃんと自分遊べてるなって感じでした。笑 遊んでない大人、いるのかなぁ、遊びを遊びと認識できてないひとはいるかもしれない。なんでもやって、名前つけて、ひとに話そうぜ!ってことが書かれてました。
読了日:01月02日 著者:成毛 眞

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