ツナワタリマイライフ

日常ネタから技術ネタ、音楽ネタまで何でも書きます。

退職しました

はじめに

18/06/20付けで新卒入社した富士通株式会社を退職しました。丸4年と3ヶ月働きました。とてもいい職場でしたが、ありあまる僕のチャレンジ精神により飛び出すことにしました。振り返っておこうと思います。

何をしていたか

Public Cloud K5のIaaS開発を主にしていました。内部ではOpenStackを使っていたので、OpenStackのIaaSコンポーネント(nova, cinder, glance, keystone)+オーケストレーションのheatを見ていました。IaaSということで、OpenStackで抽象化されたその裏側のサーバ、ネットワーク、ストレージという物理リソースと、それらを仮想化する仕組みについても学びました。

ascii.jp

なぜ転職するのか

理由はいろいろありますが、ポジティブな理由です。別の環境で新しいことがしたくなった、ということと、もっとソフトウェアエンジニアとして活躍したくなった、が大きいです。

どんな職場だったか

僕はM1のときにインターンシップ富士通にお世話になり、そしてそのままその部署に配属され、4年間ずっと同じ部署で、同じテーマ(クラウド/IaaS)の開発をしてきました。決してそれらに飽きたというわけでもなく、僕自身に合っていた内容でした。ソフトウェアもできる、実際のインフラも触れる、インフラのコード化もできる。範囲は広く、興味がいろんなことに散ってしまう僕にはいい環境でした。

人間面でも恵まれました。そもそもインターンシップからの入社を決めた理由が技術よりはひとでした。誰も感情を出して怒るひとがいない、思いやりをすべてのひとが持っている。それでいて、「このことはこのひとにきこう」というスペシャリティをそれぞれが持っていて、プロフェッショナルでありながら、ひととしても仕事がしやすい、まさに理想的な環境だなと思って入社を決めました。それは配属後も変わっていません。

そうして4年間なんとかやってるうちに、僕自身にもこの組織の中でのスペシャリティ、このことはこのひとに聞け、という分野が少しずつですが出てきました。そうするともっと強いところにいってリセットしたいなぁ、と思ったのも転職の理由の1つです。情熱プログラマの「一番の下手くそであれ」ですね。

通常の業務に加え、部内のテスト環境の管理者も担当していました。これがとてもよかった。狭い範囲とはいえ、運用し、トラブルがあれば対応し、顧客(部員)の要望に答える。その環境のITリソースを使って、通常業務を改善するためのソフトウェアを導入して、改善を行えたことは、僕のキャリアにとってかなり重要なポイントでした。そしてこの改善活動に誰一人待ったを言わない、文句を言うひとがいないのも、いいところでした。「おっこれいいじゃん」と思った技術・ソフトウェアを導入して、自分で使って、良さそうであれば展開して、みんなで使って、みんなの生活を少しだけよくする、そんなサイクルを息をするようにできた環境であったことは、本当に僕にとって恵まれたことでした。

どこに転職するのか

6/21よりQuipperという会社でSREとして働きます。

Quipperは実は転職活動をするかなり前(リクルートから買収される前)から、Quipper所属の誰かのブログを見て存在を知りました。そのとき「こんな会社で働けたら理想だなぁ」と思ったことを覚えています。おそらくkyannyさんのかもしれないんですが、記憶が曖昧です。

僕自身、高校数学の教員免許を持っていて、教員の道も一瞬考えた程度には教育に関心が深く、それが今のチームビルディングへの関心にも繋がっていると思います。4年間、富士通で経験した、インフラ/ソフトウェア・エンジニアリングの力で、教育業界に貢献できるのは本当に嬉しいです。先にやめた同期にこの話をしたときに「キャリアの点と点がつながる感じでいいね」と言ってくれて、それがとても腑に落ちています。

転職活動をしていたところ、CTOの中野さんに声をかけていただき、面談、試験、面接を行った結果内定をいただき、入社を決めました。

なぜSREなのか

国内でも2年前からSREというポジションが流行しており、(流行り物好きというのもありますが)これまでのインフラ、ソフトウェアの経験に加え、ロギング、モニタリング、性能といった、これまで関わってこなかった運用面での分野もやっていくこのポジションは自分にあってるなーと思い、次のキャリアはこのポジションだ、と漠然と思った記憶があります。仕事とは別の自己研鑽として、infrastracture as Code、(もちろん)Site Relaiability Enginneringなど関連する書籍を読んで、外部の勉強会/カンファレンスに参加、イメージを固めていきました。

幸い、ソフトウェア・エンジニア自体の転職の需要も高いことに加えて、SREに関しても需要がかなり大きいようだったので、その運もあって転職することができました。

これからどうしていくのか

インフラ、ソフトウェア、自動化の領域をやってきており、下地がないわけではないにせよ、これからやることは未知なことがたくさんであり、楽しみである反面、不安ももちろんあります。定量化できるわけではないのですが、技術のレベルを一気にあげないといけないな、と思っていますし、そのために学習の仕方も変えていかないといけないと思っています。

(当たり前のことですが)まずはSREとして、1人前に仕事ができるようにグッと追いつきます。今はこの下地が足りないので漠然とした不安はありますが、やるしかないので、やります。その後はより安定性・信頼性のあるサイトの運用に向け、改善をリードしていきます。

僕の中のテーマであり、僕のバリューだと思っていることは組織への変化の導入です。技術の導入と組織(ひと)へのアプローチは表裏一体であり、どちらかだけ考えても破綻します。その技術導入で誰が嬉しいか?ということを忘れないようにしたい。良いと思ったものをきっちり入れて組織の変化をもたらし、ユーザ含めみんなをハッピーにできるようなエンジニアを目指します。知性とユーモア、技術と思いやり!

OSSコミュニティへのcontributionもやります。これまでフリーライダーとなっていたところが非常に心苦しいので、小さいことからやっていく。知見のシェアという意味での大概発表も増やします。

おわりに

はじめての転職活動はそれこそ不安でいっぱいで、エージェントさんの協力もあり、本当にたくさんの会社さんとお話しさせていただきました。面談/面接含め、約20社/40名ほどのひととお話しさせていただく機会をいただきました。本当にありがとうございました。話しながら、自分自身が何をしてきて、これからどうしていくのかを考えるいい機会でした。

今後は英語力・ソフトウェアに関する技術力も向上させていくとともに、自分しか出せないバリューを発揮していきたいと思います。これからもよろしくお願いします。

例の

Amazon.co.jp

We are hiring 的な

(たぶん)募集してると思うので載せておきます、仲間が増えるとうれしいな。

公式。Tokyo, JapanのOPEN POSITIONS

キャリトレでも最近募集かけてるっぽい。

www.careertrek.com