はじめに
ヘルシープログラマ ―プログラミングを楽しく続けるための健康Hack
- 作者: Joe Kutner,Sky株式会社玉川竜司
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/07/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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最近はオライリー大好きっ子になりまして。本屋に行くとオライリー本は見るんですが、技術書のコーナーに「ヘルシープログラマ」しかも本当に健康のことが書かれてある!?なんやこれ?身体のリファクタリング?アジャイルなダイエット?面白い!買うわ!で購入
タイトル、何を冗長なこと言ってんねんと言われそうですが、「ヘルシープログラマ」という本を読んで「健康」なプログラマになろうと、そういう意図だということがおわかりいただけたでしょうか。
読むべきひと
全プログラマ、そしてすべての健康に不安を抱える頭脳労働者。
プログラマに向けて書かれた本だけあって、アジャイルやインクリメンタル、リファクタリングなどプログラミング業界の用語が多く登場するが、デスクワークをしているすべてのひとにとって有益な本。
プログラマに多い症例である腰痛、目、手首への改善アプローチも含まれている。
健康へのアプローチ
習慣を変える
生活は習慣でできている。本書ではキュー、ルーチン、報酬の3つが必ず存在すると書かれている。キューがきっかけ、ルーチンが動作、報酬はそのまんま報酬である。人々は12時になったというキューに対して外へランチに向かい、満足感という報酬を得るし、15時をキューとしてお菓子コーナーへ行って甘いものを食べるかもしれない。これが習慣だ。習慣を変えるにはキューあるいは報酬を特定する必要がある。
15時に缶コーヒーあるいはチョコレートをコンビニに買いに行ってしまうあなた(そして私)にとっての報酬は、決して缶コーヒーやチョコレートを食べることではなく、外へ歩くことかもしれません。このように報酬が特定できれば、ルーチンを変えることができる。(会社ビルのまわりをぐるっと一周する、という風に)キューは時間だけではなく「イライラしたとき」「車に乗るとき」「朝歩いているとき」など様々あります。このキューをできるだけ特定することが習慣の再プログラミングに役立ちます。
これはマシュマロテストのホットシステムとクールシステムの話に近い。ホットシステムはキューに対してほぼ無意識で報酬に向かってルーチンをこなすが、その前にこうやってクールシステムを動作して仕組みを変えてやることが必要だというわけだ。マシュマロテストの概要については以前書きました。
歩こう
散歩の効果は思いの外大きい。朝10分でもいいので散歩してみよう。満員電車を回避するために1つ乗り換えを減らしてみよう。ひと駅分歩いてみよう。これだけで気分がすっきりすることは科学的に明らかになっている。また頭脳労働者にとって、歩くことは脳を活性化させより創造的になることもわかっているそう。
今通勤に自転車を使わず、会社へも少し遠くの駅から歩いていて、片道40分以上歩いていますが、満員電車のストレスも避けられて良いことだらけです。電車遅延や自転車パンクといった不安定要素によるリスクも回避できるし。
立ち上がろう
座りっぱなしこそが1番の悪。例えば電話会議は立って行う、25分に1回水を取りに歩くでも良い。これだけで生産性は飛躍的にあがるそうだ。本書では25分:5分のイテレーションを提案していた。25分作業したら5分休憩(歩く)
ダイエットはいろいろ試そう
万人に効果的なダイエットはない。合う合わないがあるのは当たり前。1つのダイエット手法に飛びつくのではなくいろいろ試してみて自分のオリジナルを作らなければならない。
計測しよう
サーバ・インフラを支える技術ではサーバ負荷について「推測するな、計測せよ」という名言がありますが、これはダイエットに関しても同様。
[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
- 作者: 安井真伸,横川和哉,ひろせまさあき,伊藤直也,田中慎司,勝見祐己
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/08/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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消費カロリーと摂取カロリーを計測する。ダイエットの原則はこれしかない。そのために万歩計をまず買うことを推奨している。ちなみに私は「moves」というGPSロガーのスマホアプリを再開して歩くのが楽しくなった。今は1日10000歩を目標にしている。巻末に付録としてgoogleが出した「ingress」というゲームの紹介もある。歩くことで陣地を増やしていくゲーム、これも面白そうだ。
なお摂取カロリーは毎日摂取する必要は必ずしもないとしている。代表的な1日を計測し、あとはそれを基準に推測していくそう。
チームを作ろう
会社や組織で楽しめるのが1番いいが、やはり仲間同士で報告しあって楽しめるほうが良い。ダイエットは苦しくてはならない。これはプログラミングとも一緒だ。ちなみに私は仲間と登山をすることや、体重や歩数を報告できるグループを作ったりして楽しくダイエットをはじめた。
まとめ
健康面で現在非情に良い状態なのでこの状態が続き、願わくば数値や見た目に現れてくれることを願う。ただ短期的なものではなく、ダイエットは一生続くもの。無理なくゆっくり、楽しみながら続けていきたい。
ちなみに2016年の目標について記事を昨日書きましたが、体脂肪率は-4%が目標。楽しみだ!