はじめに
本屋に平積みしてる本を見ると、目を引くタイトルが多い。それは絶対計算されてるし、なんらかの法則があるんじゃないかと思ってた。
逆に読んでみてなんなんこんなん俺でも書けるわ、みたいな本もタイトルだけで買わせてるわけです。
そんな中見つけた本がこれ。
- 作者: 川上徹也
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/08/07
- メディア: 新書
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文章でいかに売上をとるか、広告のPOPや宣伝に関する、マーケティングに対する視点でした。ただこの本自体に内容が整理されてない印象を受けてしまい、読み終わったあとまた読み返さないと内容が分かりづらかったですね。
一行バカ売れ
言ってることは正しそうなんですが、本の構成として何がわかりづらいのか考察してみます。
以下は本の章立てそのままですが、バカ売れするためのエッセンスは以下。
- 自分に関係あると思ってもらう
- ニュースを知らせる
- 得するモノを提示する
- 欲望を刺激する
- 恐怖と不安で優しく刺激する
- 信用を売りにする
どう言うべきかをそれぞれポイントをまとめて紹介しているのが以下。
How to say(どう言うか)
- ターゲットを限定する
- 問いかける
- 圧縮して言い切る
- 対比&本歌取り
- 誇張をエンタメ化
- 重要な情報を隠す
- 数字やランキングを使う
- 比喩でひきつける
- 常識の逆を言う
- 本気でお願いする
how to sayを個々のテクニックとして、その根底の共通する考え方を章立てでグルーピングして説明してるんですが、それぞれが対応づいてないですね。例えば「ターゲットを限定する」、は「自分に関係があると思ってもらう」のことですよね。せっかく章に分けてるから章ごとにテクニックをあげればいい、なんならテクニックはなくても考え方だけしっかり伝えればそこから導けると思うんですが、まぁそれは手っ取り早くテクニックが知りたい読者向けなんでしょうね。
「本気でお願いする」なんてどれに関係するかわからないし、多分関係ないんですよね。他のものも。だからこれらは表現上のテクニックなんでしょうね。
そして最初の章立ての6つのポイントが何かしっくりこないのは何でなのか。例えば恐怖と不安で優しく刺激するってのは、自分に関係あると思ってもらえるはずなので、ダブってますよね。得するものを提示するもそう。
考え方としては「自分に関係あると思ってもらう」があって、残りの5つは考え方じゃなくてこれもテクニックに見える。その上で10個のhow to sayはそのうえでの表現上のテクニックという感じか。
最近はどうも上位の抽象概念を見つけることがあらゆるものを考える上で大事だと思っていて、私はテクニックよりは根本的に売れるための考え方があるのかなと期待していたので少し期待とは違いました。
多分、そういう考え方を整理したというよりは、広告・キャッチコピーに関する事例を交えながらの読み物、という位置づけが正しいと思います。結構楽に読めますし、マーケティングやったりキャッチコピー考えてるひとは読んでみるといいと思います。
ブログのタイトル
さて、ブログのタイトルというのはもちろん、この一行で記事を読んでもらえるか左右するものですよね。
この本から新たにこういうことをしよう、というものが増えたわけではないですが、普段自分が考えてることは
- できるだけ具体的に書く
- 述語を書く
という点です。少し長くなったとしても、何をしたのか、何を使ったのか、名称は具体的に入れます。そしてこの記事の主題は何なのかという述語は記述するようにします。「rubyについて」とかは最悪かなと。
おわりに
名前付けというのは重要です。ブログタイトルに関しては今のところ自分の中で結論が出てるので、これからも読んでもらえるようなタイトルをつけたい。