ツナワタリマイライフ

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「人生にゆとりを生み出す 知の整理術」を読んだ

はじめに

たまたまTwitterで知人がRTしていたので読んだ。

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

結果的に普段自分がやっているようなこと、例えばこの本を読んだインプットと、今この瞬間に書いているアウトプットについてが書かれていた。

本書でことさら強調されていた「得た知識にメタ情報をつける」ことを僕はこのブログに書くことを通じて行っている。メタ情報をつけるということが書いてあるこ本についてメタ情報をつける(メタ)

というわけで軽くおさらいしていこう。

序章 地の整理術4第メソッド

1. デジタルよりアナログ

ここでは一概になんでもデジタルよりアナログがいいと言っているわけではない。筆者もおそらく場合によってデジタルを使いこなしている。アウトプットをすべて手書きのノードがいいかというとスピードの点や検索性の点でエジタルのほうがまさるシーンが多いだろう。

本章は得た情報、知識を自分の身体に染み込ませるようなシーンでは、なるべくアナログがいいということ、これはあまり厳密ではなくて、もっというのであれば付随する五感情報がなるべく多い状況でやるべきだ、という点だ。

知識や情報をアナログな感覚や感情と結びつけることで、自分の地肉となって使いこなせるようになる(p42-43)

とあるが、これは脳科学でも同様なことが言われている。私は以下の本で読んだ。

take-she12.hatenablog.com

例えば場所を変えてやることで温度や景色と結びつくとか、そういうことなので、アナログがいいというのは少し丸めすぎな表現かなと思った。

2.書くと進む

これは言い換えると言語化することで理解を"確定"させることによる効果ですね。

よくわかってないことは、言葉にできない。逆に言葉にすれば、それはその言葉になったという意味で確定してしまうので、言語化をすれば進むというよりは、完了する。もし理解していないとしても、理解していないことが確定して明らかになるので、結果的に進む、となる。同感だ。

3. 情報よりメタ情報

本書の1番の主張ではないかと思う。一次情報として本を利用する場合、その内容を一言一句覚える必要はない。ましてや今はインターネットでなんでも検索できる状態。検索してすぐにわかる単純な情報にもはや価値はなく、その情報が何の意味を持っているのか、あるいは欲しい情報にたどり着ける能力こそが現代では価値がある。

4. 制限は力

人間制約をあたえられると想像力が高くなるのか、工夫をするようになる性質があるのでそれをうまく使うといいですね。今も友人がくるまでの30分でなんとか書き上げられないかと思って書いています。(笑)

1章 応報を整理するインプットの技術

ここも情報を仕入れるステップとしては自分がやってるのとだいたい同じでした。

まずは一次情報を入門書的なものを複数、できれば3冊以上の本を読んで「雰囲気」をつかむ。これはその世界で使われている語彙をつかむ行為でもある。

ここでは完璧な理解、全体の把握などしようとしてはならなくて、ぼんやりとしたままにしておく。そこで行き先を決めるのに専門家の意見を聞いたり、他人が書いたレビューを参考にしたりする。

記憶を強めるテクニックとして一度脳を休めることがしきりに語られていますが、これも脳の特性としてありますね。同じく「脳が認める勉強法」にあったかと思います。

本棚のザッピングはわかる〜〜〜って感じでした。本屋にいくと、自分が今はっきりとは意識できてないんだけど、自分が欲しい本と"目があう"んですよね(笑) だから僕は大きい本屋にいくのが好きです。なかなか減らないんだけどね。

ちなみに図書館の利用についてはいろんなひとが使ったほうがいい、著者の場合はアナログのレア感や返却期限の制約をうまく使えといっているけど、僕はそれでも返却期限を守れる気がしないし、検索してあったら取りに行く、、返しに行くというのが億劫で仕方がないので全て買ってますね。家の近くに大きい図書館があったらなぁ。

2章 頭を整理するアウトプットの技術

まさに今「軽いアウトプット」としての、本書を読んで感じたことのメモ、自分なりの解釈を記述しています。外部装置としてブログをアウトプットすると、さっき「脳が認める勉強法」を自分のブログから検索したように取り出せるんですね。で、あーこれはあの本で言っていたことだな、とつながる。

アウトプットの効能としては序章で語られていた言語化による確定による効果が大きいですよね。心理ハードルを下げるためにまずはTwitter(140文字の制約もあるしね)からやるといいと言っています。

結城先生なんかは連ツイと称して連続したツイートを自動でまとまるようにしておいて、それを1コラムとしてメルマガで配信して飯の種にしているから、見事だなぁと思います。そんな風に自分の思考の吐き出しをスマートにできればいいなぁと思いますね。フローからストックへの流れが見事。

twitter.com

3章はスキップします。最近は目標とか、生産性とか、考えるとつらいので、可処分時間、自分の心が向いたものに注いで、できなかったものはできないで見ないようにしてますね。(笑) モチベーションを高めるというか、モチベーションが高いものから順にしていくというか。それだけやりたいことが多いということは幸せなことですね。

おわりに

本書はインプットやアウトプットを普段はしていないんだけど、できるようになりたいなあというひとの背中を押す本になっていると思います。知識の整理はインプットとアウトプットにしてなるというのは、少なくとも我々一般人にとっては正しいと思います。

僕も読んだ本の定着率が異常に悪いことを気にして3年ほど前にブログをはじめて、毎日ではないにせよ合計300記事ほど書いてきました。本当にやってきてよかったと思いますし、本書の内容にほぼほぼ同意しました。

ちょっと次はこれを踏まえて自分の情報活用をツールという側面から棚卸ししたいと思います。

あ、無事30分以内に書き終わりました。(笑)