ツナワタリマイライフ

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「カイゼン・ジャーニー」を読んだ

はじめに

読んだ。

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

イベントにも行った。

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タイトルでビビっときて、デブサミで買った。常日頃から改善活動をしているので、何か共感するところがあると思ったから。

中身はアジャイルプラクティスを現場に導入していくストーリー。特にアジャイルを学びたいと思っていたわけではないので、中身自体はふんふんと読み進めていった。

ただ、この物語にはアジャイルをやること以外にきっと重要なメッセージがあるはず。そこを考えてみたい。

第1部 一人から始める

何かを変えるとき、改善するとき。コツは自分の仕事場の外に出ることだとあって、本当にそう思う。

もっと仕事のやり方を良くしたい、変えたい、新たな取り組みを始めたいと思ったときに、何からやっていけば良いのか、どうすれば良いのかとっかかりがわからず前に進めない時がある。(略)私としては、自分がいつもいる場所から外に出てみることをお勧めしたい。(p12)

1つの組織にずっといてはいけない。だからエンジニアは勉強会に出て外の空気を吸いにいくんだと思います。僕もそれをしてきたから改善できたし転職もできたなーって思う。

そして何かを変えるときに僕が大事だと思っていること、"小さくはじめる"ことと、"許可を求めるな謝罪せよ"ということもちゃんと書かれている。まず怒られない範囲で、勝手にやってしまう、やったあと広める。たいていそれでうまくいく。

自分1人からはじめて、そして自分1人で振り返りをする。それがまず第一歩ですね。

ちなみにプライベートの目標管理については時間の経過とともにやりたいことや自分の趣味嗜好が変わってしまうことがわかってるのであんまり厳密にしないようにしている。そのとき情熱を持ってやりたいことをやる、それに向かう可処分時間をできるだけ増やすようにしたいと思っている。

第2部 チームで強くなる

チームで強くなるというところも僕が普段から仕事をしているときに考えていることの1つ。

スプリントプランニングや、プロダクトバックログなど、アジャイルアジャイルしい(笑)プラクティスが紹介される章です。大切だと思うけど、僕はこんなにがっつりアジャイル開発をすることはなさそうなのでわりと流し読み。

それぞれのプラクティスは知っておくと、いざそれが必要になった場面で試せるからいいですね。

これは先のイベントで著者の方々も言ってました。別に全部やんなくていいし、手段ベースで考えちゃダメで、必要になった時に必要なだけやればいいだけだよって。その通りですね。

第3部 みんなを巻き込む

この章も様々な困難にぶちあたりつつ、アジャイルプラクティスを実践していって、優先度を見極め、チームをゴールに導いていくストーリーですね。わりとプラクティス自体にはあんまり興味がなくて、ここも流し読み。

第3部で言いたいことは、たぶん問題の見極めですよね。第2部でチームとして1つのゴールに対して向かっていくことはできた、次はどうしようもない困難にぶつかったとき、そもそもゴールは何なのか。課題は何なのか。issueは何なのか。Whyからはじめよ、というのはそういうことですよね。だからプランニングポーカー、仮設キャンパス、ビジネスモデルキャンパス/リーンキャンパスといったことが出てくる。

まだビジネスに近いところで仕事をしたことがないのでちょっと今の自分にはピンと来づらいところではあったけど、いずれやるときには思い返したい。

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おわりに

カイゼン・ジャーニーは、自分たちの組織にアジャイルを導入したいひとにとってはど真ん中で役にたつだろう。だけど、今の仕事を、今の職場を、今のチームを、ほんの少しでも今よりよくしたいと思うひとが読んだらいいと思う。

僕はこの本の一番のメッセージは、みんな1人からはじめるんだよ、ということだと思う。著者たちだってそうだった。

巻き込み方、強くなり方はチームによって違う。この本が紹介しているのはほんの一例。だからこそあなたの「カイゼン・ジャーニー」を描いてくれ、というのがメッセージだ。

僕もこれから自分のカイゼン・ジャーニーを描いていきたい。