はじめに
読んだ。
- 作者: 千葉雅也
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2014/07/19
- メディア: 単行本
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驚いた。この本、すべて著者の千葉雅也のツイートだ。
Twitterとは、140文字以内という非意味的切断された言葉たち。それはそのときの文脈から切り取られてまた別の意味になる可能性がある。
千葉さんは勉強の哲学で知った。
勉強の哲学で採用されているツイートももちろん記載されていた。
親は子供に勉強しなさいと言う。でもそれは、世間にうまく内在して稼げるくらいに勉強してほしいってことですよね。ラディカルに世間を批判できる学力を得てほしいとは思っていない。ディープな勉強はしてほしくないのよ。というか、ディープな勉強などということを知らないケースが多いのだと思う。
— 千葉雅也『メイキング・オブ・勉強の哲学』発売中 (@masayachiba) September 29, 2013
ラディカルに世間を批判できるようになる程までには勉強してほしくないのであれば、初めから「勉強しろ」などと言うな。お受験などさせるな。本来、勉強するというのは恐ろしいことなのだ。そして教師たる者は明日も、勉強することの恐ろしさを、その講義で十二分に展開するのである。
— 千葉雅也『メイキング・オブ・勉強の哲学』発売中 (@masayachiba) September 29, 2013
あとこれも好きだな。
重要なのは、傾聴するに値しないムード音楽の類を静かに流してる喫茶店を確保すること。
— 千葉雅也『メイキング・オブ・勉強の哲学』発売中 (@masayachiba) May 21, 2013
僕とツイッター
ツイッターは長いことやっているが、今は無意識で使っている。その無意識に刈り取られた言葉たちは、特別あとに別の意味を持つことも、読み返すこともしていない。なんなら、定期的に全部削除したりしている。
例えば自分のブランディングのためにツイッターを使っているのであれば、内容はこだわったほうがいいだろうし、自分が思考する、思考を整理するツールとして使うのであれば、ある程度あとで見返して整理することになるんだろう。
僕はといえばほぼ反射でつぶやいているので、あんまり考えをつぶやいている意識はない。ときおり、愚痴のような勢いで思ったことを連続で吐き出すこともあるが、やっぱりその手軽さであとから一切見返さない感じ、独り言のように流れていく感じが、ツイッターの好きなところだ。
ツイッターが140文字による非意味的切断だとすれば、僕はその上で、それらはさらに希薄化していくというイメージ。もちろん自分で消さない限り消えないし、自分が変わればその文字は過去になるかもしれないが、無自覚に、反射的に吐き出して、それはだんだん古くなり、そしていずれ捨てられる、テンポラリーな言葉置き場という認識だ。
考えたいことは、ちゃんと考えるしな。今はこの使い方でいいかなって思う。
おわりに
140文字で。280文字で。制約はうまく使うと創造性を育む。うまく使っていこう。
- 作者: ジェフリーヴィーン,長谷川憲絵
- 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
- 発売日: 2001/05/01
- メディア: 単行本
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