はじめに
でましたね。

- 作者: Mike Julian,松浦隼人
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2019/01/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本当に良い本です。「監視とはなんぞや」からはじまり、「監視はこうやるな」「監視はこうやれ」という思想が最初の3章までに詰まってます。最初の3章までは開発者すべてのひとが読んだらいいんじゃないかな。それ以降は必要なところをおのおのがつまみ食いしていけばいいと思う。SREになる前に読みたかった本です。(原著は出てたわけだけどね)
本自体の解説はいろんなひとがレビューしてそう(出遅れた!)のでそちらを!翻訳者の松浦さん、付録を執筆されたsongmuさんの記事含めてご紹介。
- 書評「入門 監視」雰囲気で監視をやっているすべての人にオススメ | DevelopersIO
- 書評「入門 監視」 - アプリケーションエンジニアにこそおすすめの監視入門本 - すずけんメモ
- 「入門 監視」はエンジニアのマストリードだ - S氏はたまにblogを更新してます
- 「入門 監視」を読んだ - lasciva blog
どうして翻訳レビューをしたのか
翻訳コミュニティyakstで募集がかかったので、読みたい本でもあったし、いい機会だったので参加しました。9月ぐらいだったかな。(なお入りつつもまだ1つも翻訳投稿していない。。。)
英語(原著・一次ソース)を読めというのはごもっともだし、自分もそうしていますが、かといってじゃあ技術書全部英語で読んできたのかっていうともちろんそうでもないし、数多くの翻訳書のおかげでエンジニアとしてスキルアップできたのも事実です。
「教育」に興味があってQuipperで働いているけれど、教育に関連して、そういう底上げができる・広く広げることができる、その両方の特性を持った翻訳という範囲にはずっと昔から興味がありました。コミュニティのリーダーであり、「入門Kubernetes」「SQLパフォーマンス詳解」の訳者である松浦さんはデブサミでGitHubのサポートエンジニアとしての発表をしているのを見て知って、魅力的な仕事だなぁと思ったのを覚えています。

- 作者: Kelsey Hightower,Brendan Burns,Joe Beda,松浦隼人
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2018/03/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: Markus Winand
- 発売日: 2015/09/14
- メディア: ペーパーバック
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翻訳レビューどうだったか
訳者あとがきで名前を載せていただいたのですが、最初の(訳された)原文に比べるとかなり読みやすい日本語になったと思いますし、貢献はできたという自負があります。実際、(おそらく)オライリーの編集者の手が入ったあとの完成版を献本いただき、一通り読み直しましたが違和感なかったです。
入門監視 献本いただきました、発売めでたい!名前載ってる〜!一冊は同僚の分です。 pic.twitter.com/IAP4G4xOdC
— 🤔 (@chaspy_) 2019年1月16日
ざっとレビューした数を数えたら76個でした。もちろんコメントだけのものもありますし、別の案が採用されたものもあります。あとは意識的に一番にレビューするようにして、なるべく多くの貢献ができるようにしました。数がすべてではありませんが、自分の経験として良いものになりました。
「その文に違和感のある理由」「代替案」「+コメント」という形式でレビューを行いました。実際、日本語を読んで原文も読んでからコメントをするのですが、「正しく訳すこと」と「日本語として読みやすいこと」はまったく別物であることをあらためて実感しました。英語の訳としては正しいけどこの日本語はちょっと、という例がなかなかあり、翻訳の難しいところだなぁと思いました。レビューですら難しかったので、実際に訳すのはもっと難しいですよね。
おわりに
これまで国内になかったタイプの本が翻訳という形で世に出版される瞬間に立ち会えて本当に嬉しいです。
翻訳、興味あるあるいいながら実際にできてないので今年こそは地道に、小さな記事からでもやっていって、貢献していきたいと思います。