ツナワタリマイライフ

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「入門監視」の翻訳レビューに参加した

はじめに

でましたね。

入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン

入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン

本当に良い本です。「監視とはなんぞや」からはじまり、「監視はこうやるな」「監視はこうやれ」という思想が最初の3章までに詰まってます。最初の3章までは開発者すべてのひとが読んだらいいんじゃないかな。それ以降は必要なところをおのおのがつまみ食いしていけばいいと思う。SREになる前に読みたかった本です。(原著は出てたわけだけどね)

本自体の解説はいろんなひとがレビューしてそう(出遅れた!)のでそちらを!翻訳者の松浦さん、付録を執筆されたsongmuさんの記事含めてご紹介。

どうして翻訳レビューをしたのか

翻訳コミュニティyakstで募集がかかったので、読みたい本でもあったし、いい機会だったので参加しました。9月ぐらいだったかな。(なお入りつつもまだ1つも翻訳投稿していない。。。)

yakst.com

英語(原著・一次ソース)を読めというのはごもっともだし、自分もそうしていますが、かといってじゃあ技術書全部英語で読んできたのかっていうともちろんそうでもないし、数多くの翻訳書のおかげでエンジニアとしてスキルアップできたのも事実です。

「教育」に興味があってQuipperで働いているけれど、教育に関連して、そういう底上げができる・広く広げることができる、その両方の特性を持った翻訳という範囲にはずっと昔から興味がありました。コミュニティのリーダーであり、「入門Kubernetes」「SQLパフォーマンス詳解」の訳者である松浦さんはデブサミGitHubのサポートエンジニアとしての発表をしているのを見て知って、魅力的な仕事だなぁと思ったのを覚えています。

入門 Kubernetes

入門 Kubernetes

SQLパフォーマンス詳解

SQLパフォーマンス詳解

翻訳レビューどうだったか

訳者あとがきで名前を載せていただいたのですが、最初の(訳された)原文に比べるとかなり読みやすい日本語になったと思いますし、貢献はできたという自負があります。実際、(おそらく)オライリーの編集者の手が入ったあとの完成版を献本いただき、一通り読み直しましたが違和感なかったです。

ざっとレビューした数を数えたら76個でした。もちろんコメントだけのものもありますし、別の案が採用されたものもあります。あとは意識的に一番にレビューするようにして、なるべく多くの貢献ができるようにしました。数がすべてではありませんが、自分の経験として良いものになりました。

「その文に違和感のある理由」「代替案」「+コメント」という形式でレビューを行いました。実際、日本語を読んで原文も読んでからコメントをするのですが、「正しく訳すこと」と「日本語として読みやすいこと」はまったく別物であることをあらためて実感しました。英語の訳としては正しいけどこの日本語はちょっと、という例がなかなかあり、翻訳の難しいところだなぁと思いました。レビューですら難しかったので、実際に訳すのはもっと難しいですよね。

おわりに

これまで国内になかったタイプの本が翻訳という形で世に出版される瞬間に立ち会えて本当に嬉しいです。

翻訳、興味あるあるいいながら実際にできてないので今年こそは地道に、小さな記事からでもやっていって、貢献していきたいと思います。