ツナワタリマイライフ

日常ネタから技術ネタ、音楽ネタまで何でも書きます。

5月進捗

5月が終わる。

4月、"がんばらない"を決めていたはずだが、5月はなんだかんだ頑張ってしまった。なんとか生きている。光を浴びるのは大事だし、電波がない状態を確保することも大事なので、週の半分以上は 10km 弱のジョギングをしたりした。

今期から Lead Software Engineer という Role になった。チームを前に進めるという Role である。これに対して何をすればいいのか、そもそもチームを前に進めるとは何か、ということに随分悩んだ。Engineering Manager と期待値調整という意味でどういう振る舞いが期待されているのかを言語化したりした。そして今は腹落ちして落ち着いている。5月はずっとこのことが頭にあったように思う。言葉にできてよかった、と思う。

同じ Role である iOS Team の Member と 1on1 をしたり、その Role にあった卒業生と 1on1 したり。チームでの言語(自然言語。日本語とか英語)の問題について Android Team の Engineer と 1on1 したり。内輪の勉強会で壁打ちしてもらったり。とにかく周囲のひとに助けてもらった。言葉にして、練って、こういうことか、ってなって、最終的には探してたもんはこんなシンプルなもんだったんだ、というところに落ち着いた。時間を割いて付き合ってくれたみんなに本当に感謝している。

もともと、チームで結果を出すことには強い関心があった。しかしそれ以前に、個人で結果を出すことが最初は本当にダメで、話にならないレベルで、それがようやく少しマシになってきて、本当は関心があったこともなんだかあったのかどうだかわかんなくなったりして、今やっとチームのことに"ちゃんと"取り組めるようになったのは前に進んだような、なんだか不思議な気持ちである。

いろんなひとと話して落ち着いたのは、この Role、肩書きに実質的な意味はない。なくていいならないでいいものだ。けれど、チームは違えどみんなだいたい同じようなミッション・ロールを持っていることがわかった。曖昧なように見えて、実はそうでもなかったりしたことがわかった。技術なのかなんなのかで、チームの達成を支えるんだけど、決して自分がボトルネックにならない形であることが、なんとなく共通解であることがわかった。

チームメンバーは本当に、本当に全員自分より圧倒的に優秀で、それぞれ得意なものがあって、多様性をうまく結果につなげることができつつあるチームで本当に感謝しかない。自分はどちらかというとコードを書く早さはむしろ遅いほうだし、注意力も高くないし、技術を学習するスピードもそんなに早くない。英語も特段できるわけでもない。General に広めになんでも興味を持てることや、チームでどうあるべきかに興味があることや、他の業種とのコラボレーションにちょっとだけ興味が強いことだけが数少ない強みで、それをなんとかバリューにつなげられたのかな?と思ってもいいかな、という1年だった。

"チームジャーニー"がたまたま積んであって、このタイミングで読んで、"リーダー"はひとにつくけれど、"リード"は物事につく。分野ごとにリードを立てるというのが非常に自分の考えや今のチームに当てはまって、しっくりきた。すごい恵まれた環境だと思う。

自分はひっそりと、各メンバーが1.2倍のバリューを出せるような何かをして、薄い存在になって、いなくてもそうなるような、そういうことをやるロールなんだな、と納得している。

今日"斜め"の関係である、開発チームの Engineering Manager と 1on1 して、「同じ成功体験はしてはならない」という厳しくも薄々考えつつ目を背けていた言葉をもらった。一度成功したことを、もう一度自分自身がそのパターンを当てはめて実現するのは、価値がない。価値がないとまでは言わないが、それはチームとしての価値は薄い。それを他のひとができるようにしないといけないんじゃない?という話をした。まったくもってその通りである。自分自身が Individual Contributor として達成したい欲求を幾分が抑える必要がある。これはなかなか難しい話である。でも早いうちにそれに気づけてよかったと思う。

次自分がどこに集中していくのか、まだ視界はぼんやりしているけれど、これまでの2年とはまた違うことをやるんだと思う。大きく広げた風呂敷をどう包んでいくかとまた考えないといけない。 そしてまた自分もメンバーから学べることは無限にある。そういうループにいられる環境を自分自身で少しずつ良いものにしていく、と思えばとても健康な話だと思う。

やることがたくさんあって、いいことだ。