はじめに
ツイートがきっかけ。
本屋さんで表紙に惹かれて買った。
— うい (@257kce9) 2016年4月17日
「翻訳できない世界のことば」。
個人的にいいなと思ったのが、イヌイット語の「イクトゥアルポク」(だれか来ているのではないかと期待して、何度も何度も外に出て見てみること)。 pic.twitter.com/kdwSsdubTL
名古屋に旅行しにきたついでに、本屋に寄って買って、カフェで読んでしまいました。
翻訳できない世界の言葉
- 作者: エラ・フランシス・サンダース,前田まゆみ
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2016/04/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
著者もあとがきで触れているとおり、ここでいう「翻訳できない」は1:1で結びつかない、という意味。
お気に入りをいくつか紹介します。
SAMAR(サマル)
「日が暮れたあと遅くまで夜更かしして、友達と楽しく過ごすこと」アラビア語
わかる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜めっちゃ楽しいよな〜〜〜〜〜〜〜〜
KILIG(キリグ)
「おなかの中に蝶が舞っている気分。たいてい、ロマンチックなことや、すてきなことが起きたときに感じる。」タガログ語
この気持ち、みんなあるよね。これに1語の言葉あるというのがいいよね。
TREPVERTER(トレップヴェルテル)
直訳すると「言葉の階段」。あとになって思い浮かんだ、当意即妙な言葉の返し方。(イディッシュ語)
これもめっちゃわかる!!!あとになってあのときああ言えば!ってあるよね!!!
ちなみに日本語の「侘び寂び」「木漏れ日」も登場してて嬉しいですね。
気持ちと言葉
言葉は絶対に不完全かもしれません。絶対に言葉を100点表現することはできない。でも言葉がなければそれは1%もわからなくて、言葉があって、あとは気持ちがあることでそれを補う。まさに、「ubuntu」(Linuxディストリビューションしか思うかびませんよね!)の「やさしさ」のような。単に「こんな意味に対応する言葉があるんだ!」という驚きのその先に、なぜそういう言葉があるのか、その言葉を通じて我々はどうしたいのか(通じあいたい、理解し合いたい)ということを考えざるを得ません。
気持ちを言葉にするのが苦手なひと、いますよね。伝え続けましょう。伝えれば、だんだん言葉が増えていきます。だんだん伝わるようになります。
歌詞を綴るひととしても、ひとと言葉を通じてコミュニケーションをするひととしても、言葉を大切にしたいし、言葉ともっと向き合いたい、そう思えた本でした。もちろん、世界の言葉への興味も沸きました。
おわりに
これずっと昔から思ってるんですけど、英語のmissの「あなたがいなくて(想って)寂しいと思う」って最高じゃないですか!?!?当時から衝撃的で未だにそのときのことを覚えてます。I miss youだよ!!!!!!
言葉といえば辞書だなぁ。やっぱり僕は言葉が好きみたいです。「言葉をどう綴ろうか悩む」なんて言葉があってもよくない?