はじめに
最近はチームビルディングに興味があって実務でいろいろやりつつ考えています。チームでも週1で振り返りはしようとしているんですが、何がベストなのかよくわかっておらず、この本を読んでみました。
アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き
- 作者: Esther Derby,Diana Larsen,角征典
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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レトロスペクティブ、日本語訳だと「振り返り」がしっくりくるそう。
アジャイルレトロスペクティブ
振り返りに関する教科書なので、どのプロジェクトでも使えるだろう。おそらくどんなプロジェクトでもマイルストーンがあり、それをクリアしたあとに振り返りはやっているのではないだるか。本書はその具体的なテクニックをたくさん紹介してくれている。
アジャイルレトロスペクティブは以下の基本ルールがある。
- 場を設定する
- データを収集する
- アイデアを出す
- 何をすべきかを決定する
- レトロスペクティブを終了する
単に振り返りしましょう、良いところ悪いところはどこですか、とやるのではなく、明に場を設定し、評価するためのデータを収集し、そこからアイデアを出して、次のアクションを決定する。至極当然に思えるが、意外といきなり3番目あるいは4番目からやろうとしていないだろうか?
その他にも「チェックインする」というテクニックがあった振り返りをする上での意気込みを一言しゃべってもらう、1度発言することで蚊帳の外にならないということだ。なるほどと思った。このような実際に使えるテクニックがたくさん乗っている。
自分のチームでは
今はリーダーをやっていて、まさにこの本の対象読者なわけで手に取ったが、いまいち距離が遠い気がした。その理由は、チームの人数が少ないのでコミュニケーションエラーが表面化されていないということ。もう1つは最終ゴールが(いろいろな外部的要因による)不確定のまま進んでいるのでゴールを設定しづらいこと。
とはいえ、やったことに対してどうだったか?の振り返りはできるはずで、「データの収集」ができるレベルに達していないということになります。全員の作業状況は社内のGitlabに全部あげてもらうようにしていますが、進んだか進んでないか、遅れてるか遅れてないかの判断がつく状態になっていないので、まずはそれを改善します。
そしてこれはチームでやるんじゃなく、まずは自分1人でやってみようと思います。特に感情にアプローチすることって面白いですね。どう嫌だったか、どうストレスだったかにフォーカスする。従来の「目的に達成しなかった理由はなぜか?」をちまちま詰めるのではない点が、とても良い。
本書のエッセンスってチーム内の心の奥底をいかに抵抗なく引き出せるか、だと思います。それってチームでやっていく上でとても難しいところを言語化している。
1度読みでは響かないところも多かったけれど、また自分で実践したあとに読み返したいと思います。
おわりに
振り返りとチームビルディングは切っても切れません。毎週の振り返り会(場の設定はできてます!)では本書に書かれてる内容を少しずつ実践していきます。
軽く検索してみたんですが、実践例すばらしいですね。弱い子と自称してますが、チームに入って間もない立場でやってのけたんだからすごいです。
www.slideshare.net
まずは自分1人でやってみることが大事ですね。真似します。