はじめに
音楽系の本を急に数冊買ったうちの1つ。
コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ 目指せ! 譜面がなくても曲が弾ける人!
- 作者: いちむらまさき
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2016/03/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は第1章「コード進行を覚える方法」そして第2章「コード進行を耳コピするコツ」3章「コード進行作曲のコツ」の3構成。
この本が目指しているのは
生まれ持った才能がなくても、楽器を始めてまだ数年の人でも、譜面なしでコードを弾ける人になることは可能です。「あの曲」弾いてと言われて、譜面もないのにスラスラと弾き始める人ってうらやましくないですか?あれは才能を持っている人だけができることだと思っていませんか?「私には無理」と思い込んでいませんか?いいえ、そんなことはありません。本書では、「譜面なしでコードを弾ける人になる」ための方法を紹介します。(はじめに より)
とあります。
つまりこの本は、ある曲のコード進行を「永続的に」暗記するコツと、さらに耳コピで既存曲のコード進行を得る方法を紹介し、この2つによって「あぁあの曲ね」と急に弾き語りができるようになる!と言ってるわけですね。なりたい!
まぁ僕にいたっては直近のスタジオで合わせる課題曲のコードですら覚えきれないわけで、何かしら得るものはある、はず、です。
コード進行を覚えるコツ
前提知識(音程と度数とか音階とダイアトニックスケールとか)は知っていたので難なく読めました。
まぁ1ページで見られるような譜面を作ることも普段からしています。
いいなと思ったのは
- 指板上のルートの動きを(視覚的に)覚える
ことぐらいですかね。
キーを判別して、コードを数字のコードにする。キーごとのダイアトニックコードを(覚えるのではなく)算出する。
ただ、どうやって忘れないでいられるかについては「継続して弾く」ってあって、そっかぁ。。。となりました。(笑)
コード進行を耳コピするコツ
僕もようやくコード進行を耳コピ、ならぬ、あてコピ?できるようになりました。作曲少女のおかげなんですが
- 作者: 仰木日向,まつだひかり
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
- 発売日: 2016/06/24
- メディア: 単行本
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今僕が確立している方法は
- メロディを聞き取る
- 使われている音からキーを判別する
- キーからダイアトニックコードを判別する
- ベースを聞き取る
- ベースからダイアトニックコードをあてはめる
- だいたい完成!
という方法です。まぁこれでだいたいうまくいきます。
この本ではコードを聞き取る上で、「単音を探すコツを知る」とあるんですが、僕レベルに耳が肥えてないとコードじゃジャーンでしかないので、ルートすらあやしいですね。ルートか、1番高い音かがかろうじて認識できるぐらい。耳コピのときは低音をブーストしてベース音を聞き取ってるのでギターのコードを聞き取れと言われてもさっぱりです。。。
ただ、1つだけ気になったのが「 (キーを)Cでコピーするくせをつける」ことなんですよね。
耳コピが得意な友人が昔「ドのひと」と称して、全部1度Cでとらえてから変換する、と言っていて、あぁ同じことを言っているなぁと思いました。
ただ、全部Cで聴くには、今のキーを判別した上で、原曲のキーを上げ下げさせないといけないので、現実的な手法として難しいと思いました。音源を上下させるんじゃなくて、カポを使って上下させればいいのかな。
Cでとらえて、数字コードにして、コード進行の流れを肌で感じるプロセスが大事そうなのは本書を読んでなんとなくわかりました。
ただ、ダイアトニックコードを暗記せずに自分で出す方法で、どうしても以下の意味がわかりませんでした。
- GキーがFだけ#、FキーがBだけ♭と覚えましょう
- 以下の図のパターンを覚えましょう
むむむ?動きはわかったけど、実際に何が#になっていくのかを譜面を数えて追ってみましょう。
Cキーは#なし、GキーはFだけ#、DキーはFとCだけ#、AキーはFとCとGだけ#
おぉ!この順番で増えていくってことか!なるほど理解。
あとはよくある進行パターンが紹介されていました。
おわりに
この本では「指の動きから覚えること」「ダイアトニックコードを暗記せずに出す方法」を学びました。そして、すべてのキーをいったんCで解釈して、数字コードで理解してから原曲キーに戻すほうが良いことも知りました。
理論もまったく知らず、コードブック片手に見ながらコピーしてるひとに対しては、音楽理論の解説を平易にとどめていて、自分で耳コピして自分で弾き語るための第一歩となる良い本だと思いました。