マシュマロテスト?

- 作者: ウォルター・ミシェル,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/05/22
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る
子どもにマシュマロ(のような魅力的なご褒美)を今すぐ1個食べるか、しばらく待って2個食べるかを選ばせるテスト。そして待てた子ども(すなわち我慢し、先の利益を優先する「自制」ができた子)が大人になってから、学力は高く、肥満になりにくく、社会的に成功していることが分かったのである。
クールシステムとホットシステム
さらに人間には衝動的にその欲求を満たしたくなる「ホットシステム」と冷静に価値判断をする「クールシステム」の二種類が常にせめぎあっている。自制のためにはホットシステムを冷却してクールシステムに変換することが必要だ。みんなも「あれを食べたい!!!」という衝動が来たあと、しばらく時間が経てば「別に食べなくても平気だなあ」と思った経験はあるだろう。この即時判断こそが自制を妨げる正体だ。
私にとって必要な自制
特に経済面での自制は弱い。貯金ができない。体型も痩せているわけではないし、脂肪はもっと減らすべきだと思う。おそらく食事の摂取や、衝動買い(この衝動こそがホットシステムである)は「先延ばし」することが有効なテクニックであることがよくわかった。
自制の先
さらに自制を超えて「行動を継続する」ことについてはどうだろうか。運動を継続することかもしれないし、勉強を継続することかもしれない。それも「今やるかやらないか」で他の選択肢を選ぶかどうかだから、同じことなんだろうな。選択の連続であるということは自制の連続でもある。
まとめ
本書でも語られていたが「自制」ばかりの人生はひどくつまらないものだろう。ただし、自制ができるひとでなければ真の自由にはなれず、豊かな人生は送れないことは確かだ。自制をした上で、たまには自分にご褒美を。(マシュマロを)そんな風にまずは自分が生きていきたい。教育者だけでなく、あらゆるひとにおすすめの本。