はじめに
読んだ。
- 作者: 為末大
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2013/05/30
- メディア: 単行本
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去年は目標がどうとか、ソフトウェア挫折とか、自分の技術は何かとか、そういうことを一生懸命考えた1年でした。
「やりたかったけどやらないと決めたこと」「やれなかったけどやっばり(どうしても)やりたいこと」をハッキリさせると良いかもと思った
と同期とのslackでこぼしたところ、「諦める力」が参考になるかもね、と教えてもらいました。
諦める力
諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉 感想 為末 大 - 読書メーター
諦めることは決してネガティヴではなく、より良い道を選ぶ、選択でしかない。本書の主張はここに集約されており、前半部分で十分書かれている。著者のエッセイ集。諦めること、目標達成できないこと、つらく考えてしまいがちだけど、(全力で努力した上で)届かないなと悟るなら諦めて、自分が楽に勝てる場所探し続けたほうがいいよというのは真理だと思う。
3年やってイマイチ効果でないんなら向いてないので他の場所を探したほうがいい、という話もある。
上で引用しているエッセンシャル思考の記事でも書いているが、任天堂の岩田社長が「好きなことよりも得意なことを探すといい」という話もある。
岩田社長もおっしゃるように、得意なことは「手間のわりにまわりがありがたがってくれること」である。そして直前に語られている、アウトプットされるものの質はそのひとが日頃考えていることに左右される、という発言も興味深い。これは「好き」の話だ。
何を諦めるか?いつ諦めるか?どう諦めるか?
気が多い人間だから、やりたいことだけはたくさんある。ただ、それが達成できなくても必要以上に落ち込まないこと、そして潔く諦める(諦めることは悪いことではない)こと。そしてやりたいこと、目標としたいことは日々変わるのて、定期的にアップデートすることが大切だと気づけたことが去年の収穫だと思ってます。
ただやっぱり難しいのは「一生懸命時間をかけてやってきたこと」を諦めることなんだと思います。サンクコストの話もあるしね。
「一生懸命やってきたことを諦めること」は「自分が得意なことを見つけること」と同じぐらい難しいし、前者がなければ後者にはたどり着けないんでしょう。
だから、一生懸命やる→あってなければ諦める→別のことを一生懸命やる をまわしていつか出会えたらいいな、ということで、自己実現に銀の弾丸は(当然)ないですよね。
おわりに
大切なのは「努力した上で」諦めるのは悪いことじゃないよ、ということ。努力もせずに諦めることだけを繰り返してはならないということは肝に銘じておきたい。