はじめに
読んだ。

IT業界を楽しく生き抜くための「つまみぐい勉強法」 (技評SE選書)
- 作者: 奥乃美,渋川よしき
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2010/05/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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渋川さんのツイートを見て中古で購入。
昔、いろんな子持ちの人にインタビューして、つまみぐい勉強法という本に一章分そういう内容を書きました https://t.co/KFthqZIB7n
— 渋川よしき (@shibu_jp) 2018年3月5日
読んでみると、今は実践できていることもあれば、ウッ、できてない、ってこともあり、1年目の自分に送りたい気持ちと、これからも勉強やっていくぞーって気持ちと両方持ちました。
つまみぐい勉強法とは
本書の「はじめに」に書いてある通り、以下の特性を持つ勉強法のことです。
「多くの先輩達が実践している、楽しく学び続けるための勉強法」
であるとし、
「つまみぐい勉強法」は、次の3つの価値から構成されています。 * えいやで、すぐ始める * ほかの勉強へすばやくスイッチする * 対象は変わっても、勉強自体は続ける
IT業界で働くものとして、業務以外での学びが必要であり、それを継続して行うことが重要です。でも、どうせやるなら、楽しく勉強したい。楽しく学び続けるためのプラクティスがたくさん載っています!
少しだけ紹介します。
第1章 つまみぐい勉強法とは何か?
僕自身、飽きっぽくて、多動なんですよね。集中し続けることが苦手で、いろんなことが気になって、気になってはそれに手をつけてしまう。だから、基本的にかなり多くのタスク、勉強がパラレルで走っている状態です。でも、それでいいんだと思います。
この本の中で「得意技を見つけよう」という考えがあって、好きなので紹介します。
自分に合う勉強というのは、「継続できるかどうか」で判断できると説明しましたが、得意技の特徴は次のとおりです。 * つまみぐいしてきた勉強の中で、思った以上に効果のあるもの * 自分では普通のことなのに、思った以上に他人から評判が良かったもの * 実施していて楽しいもの
つまみぐいですから、いろいろやるんです。いろいろやっては、別のことをやって、って繰り返す。でもそれだけだと、きっと面白くない。どこかで面白いもの、自分の得意技となる勉強対象が見つかるはず、それ見逃さないようにね、というメッセージを受け取りました。その通りだと思います。
本を読んでいても、合わない本ってありますよね。それをせっかく買ったから、ととっておかずに、やらないという選択をする。飽きたらすぐやめて、"別の勉強をする"(何もしないではない)というのは、僕も実践してるところです。
第2章 守りの勉強法
守りの勉強法とは、実際に自分が仕事を与えられたところで、それを自分自身でなるべく解決するために勉強しよう、という趣旨です。仕事外の勉強ではなく、まずは仕事をうまくやるための勉強ということでここでは"守りの勉強法"と書かれています。
この章でいいなと思ったのは、会社というものが、別の視点で捉えられるようになります。単なる自分の所属組織から、人と道具と場所を与えてくれるチャンスの場として捉えられるようになるでしょう(p77)
というところです。
言われたことをやるところから、自分自身で仕事の枠を設定し、自分で仕事を設定するようになると、自分でキャリアを築くことができます。そうなれば、上記のように、会社はキャリア形成のチャンスの場、と捉え、好循環がはじまります。こうなるまではなかなか時間かかりますね。
一次情報か二次情報かを気にし、できるだけ一次情報にあたること、ということは僕も最近ようやく意識しはじめたことです、、、
第3章 攻めの勉強法
自分の業務で遭遇したことを学ぶのが守りの勉強法だとして、それ以外の範囲の勉強のことを攻めの勉強と本書では呼んでいます。まとめから引用すると
- 勉強時間を作る
- 本は最強の時間短縮メディア
- 手を動かす
- ソースコードから学ぶ
- ブログを書く
- 翻訳して学ぶ
中でも、これからやっていきたいなーと思ったのは翻訳です。仕事で使うものは、必要に応じて英語のドキュメントを訳してブログに載せてきたりしましたが、それ以外でも翻訳は今後も積極的にやっていきたい。
そのため、yakstというサイトに翻訳者として貢献することにしました。
ちょっとまだ何も動けていないのですが、これからはyakstのプラットフォームに投稿していこうと思います。
4章 勉強法座談会
一言だけ、いいなーと思ったのは最後の渋川さんと牛尾さんの発言。
渋川:僕の高校の先生が「重要なのは若さとバカさだ」と言っていました。ハンドルとブレーキは壊れているけどアクセル全開みたいな。 牛尾:勘違いは重要ですよね。俺イケてるんちゃう?とか。後で絶対鼻を折られるんですがそのエネルギーがないと何も進まないです。(p159-160)
勘違いしてでも、とにかく自分を突き動かすエネルギーを持たないと、何もはじまらないってことですよね。
しかしこの本が出版された2010年時点だと牛尾さんはシンプルアーキテクトという会社の代表だったとか。今はすっかりMSのイメージですが。
はてなダイアリーにはその頃のアカウントがまだ残ってますね。
d.hatena.ne.jphttp://d.hatena.ne.jp/simplearchitect/about
5章 勉強会に行こう
今でこそたくさん社外の勉強会にいくようになりましたが、社会人になって最初はなかなか勇気が持てなかったことを思い出します。本章では勉強会にいくことの価値に加えて、自分で勉強会を主催してみようというところまで書かれています。
勉強会の10のメリットをメモしておきます。
- ファミリーを作る
- 日常に変化を与える
- 方向性を正す
- リーダーシップをのばす
- 世の中の流れを知る
- 初心者レベルからロケットスタートする
- ストレスへの耐性を付ける
- 高い目標を発見する
- 自分のブランドを確立する
- 出版デビューのチャンスをつかむ
どれもそうだと思いますが、僕は中でも大きいのは「日常に変化を与える」「世の中の流れを知る」ことですね。これから発信することが増えていけば最後の方の「ブランドを確立する」「出版デビュー」もついてくるんだと思いますが。
自分の会社にいるだけだと、結局自分の会社内の世界で完結してしまう。自分自身がどういう価値なのか、世の中的にはどういうことが行われていて、自分の会社ではどうなのかという比較ができる、そこが一番大きいですね。
あとは今でも言われていますが、勉強会に参加しまくるだけじゃなダメ、発信しないとダメ、という話。もちろんそれはそうですけど、僕はそれでも最初は行くだけでも違うと思います。行きまくっていいと思います。ただ、行くだけで何も考えない、行ったことに対して何も発信しないのはさすがに意味がないので、Twitterにハッシュタグをつけてでもいいので感想や気づいたことをつぶやくとかでもいいと思います。
登壇しなくたって、勉強会に出て、何か考える、刺激を受ける、新しいことを知ることは、行かないよりいいと思います。
6章 勉強を思考タイプ別に攻略
4種類のタイプを歴史上の人物に例えて説明している章。僕は④勉強法で大切なのは、面白いかどうかだ、で、坂本龍馬タイプでした。
飽きっぽいしわりと直感で動くし多動なんですよね。今は自分はそんな人間だって割り切ってますが。
本書のよると以下のような勉強法が向いているらしいです。
- ひたすら試して飽きたら、すぐに次の興味のあるものに飛びつく
- 理論は考えずに体感して学ぶ。理論は後からついてくる
- まったくつながりのない業界の弁y行をして、参考にする
いやーその通りだなーと思いました。理論も大事なんですけどね。。。
7章 家庭を持っているひとの勉強の仕方
家庭持ってませんけど、時間減りますよね。。。朝とか夜になるんだろうなあ。
おわりに
1年目の自分に送りたい気持ちです。もう4年経ってしまった。翻訳と、勉強会での発信は今後やっていきます!