はじめに
した。
オンボーディングのひろげかた
昨年の12月にはじめたオンボーディングが、1年という期間を経て、Quipper の文化として十分定着したと言える状態になったと思う。それまでの旅路を、いままで Blog や登壇でしてきたものも含めて、シメることができた。もちろんこれで終わりではなく、これからも俺たちのオンボーディングは続く!
今回 JTF のテーマが「Share! Your Engineering Culture!」だということもあって、ぴったりだと思って Proposal を出したら通った。良い機会をもらえた。
出た質問
- Q もっとこうしてほしかった、鋭い声、みたいな、厳しめなフィードバックはあったか
- A 実際にアンケートを見ると、手を動かすコンテンツがあるといい、ドメイン知識とコードとの関係の理解が難しいという意見があった。しかしこれはアクションとしてドメイン知識勉強会を実施して解消している。
- Q 成果ははかっていないと言ったが、やるとしたらどういう項目が考えうるか
- A Pull Request を出すまでの時間、Production へコードを投入するまでの時間、を考えたことがあるが、チーム・状況に依存する。半年後とかに状況を確認する Survey をするのもいいかもしれない。が、何を持って「成果」とするかも難しい。(今書きながら思ったのが、オンボーディングはチームビルディングと地続きなので、チームの成果で見られると良い気がする)
- Q ゴールを設定してから実際に運用するまでにハードルを感じる。難しくなかったか。
- A そこはあまり苦労しなかった。ゴールはゆるくていいし、実際ゴールを設定してないチームもある。まずはじめてやってみて、あとから改善すればいい、ぐらいのスタンスではじめることのほうが大事だと思う。
- (終了後)Q. Global, 他拠点のメンバーをつなぐようなオンボーディングをしているか
- A まったくできていない。Web Developer Team に関して言えば実装上の問題があれば必要に応じて GitHub 上で Communication を取っている。SRE に関しては Global を含め関わるし、それは必要だと思う。具体的な策はないが、各 Product の説明みたいなところは足りてないので、それを説明しつつ、機を見て出張して顔を見て話す、のが効果的かなとは思う。
関心をもってくれてるひとが集まったのもあって、質問も出たというのはよかった。
1人でもこの発表を受けてオンボーディングについて考えはじめたり、あわよくば具体的なアクションにつながるひとがいれば幸いです。
私とJTF
2年前から参加していて、今年で3回目。すごく好きなカンファレンスです。何が好きって言語化は難しいのだけれど。
2年前、まだ SRE になる前に rrreeeyyy さんの発表を聞いて SRE すげーってなったり、nari さんの発表で感銘を受けたりして、いつかこのカンファレンスで登壇したい、と思ったのが今年叶ったというのが嬉しくて、懇親会では主催のハートビーツ藤崎さんにそれを伝えられてよかった。
2年前のJTFで @nari_ex さんや @rrreeeyyy さんの発表を聴いていつか発表したいって思えたカンファレンスで発表できて嬉しい…
— 🤔 (@chaspy_) November 5, 2019
今回の発表は SRE に関するものではなかったけれど、同じところまであがってこれたなあというのが、後ろを振り返るとたった2年前だけど、随分遠くにきたように感じる。
JTF のおかげでキャリアが築けているといっても過言ではないので、その恩返しができて嬉しい。
前職の先輩が応援にきてくれた
JTF、去年は一応 Proposal を出したんだけど、落ちてしまって、それが確か転職するしないぐらいのタイミングでした。その Proposal で書いた内容が前職の最後の期間にやったことだったので、連絡していて、そのときのメールが gmail で発掘されたので、懐かしくなってよかったらきてねーと伝えたらきてくれました。
元気そうな姿を見せられたのも、よかったなと思います。
Design Proposal は文化を創る
今回一番楽しみにしていたセッション。
Kubernetes の Design Proposal から着想を得て、社内のああゆる提案をちゃんと Document 書こうよということで Design Proposal という形で書いていくと、文化として浸透していくよという話。
sakabe さんのセッション、結構がっつりスライドと内部の実際のissueいったりきたりしていて、生Live感がよかったし、そのやり方自体をぼくも直後の自分のセッションで真似できたのでいい体験ができた。
Conference で Speaker として参加しつつ、他の Talk を聞いて自分の Talk への Feedback となる体験すごくいい。
うちでもポストモーテムや Production Readiness Check、Design Doc といろいろはじめてきたけど、こういうことを、このためにやります、Design Proposal は残してないから、今後見習ったほうがいいなあ。テンプレート作って導線考えて広報してシャっとはじめてしまっている。#JTF2019 #JTF2019_F
— 🤔 (@chaspy_) December 8, 2019
うちだと SRE Handbook に貯めていく感じにすればいいんかなー。
— 🤔 (@chaspy_) December 8, 2019
Wantedly さんは Microservices Monday に遊びにいったり、CTO 川崎さんとオンボーディングの話をしたり、インフラチームの 南さん に業務でやってることの情報交換をしにいったり、Terraformまわりで 田中さん と話したりで、いろいろ交流がある中で、インフラチームリーダーの坂部さんは物理でお会いしたことがなかったので、話を聴けてよかった。
オフィスが近いので何か一緒にできたらいいなあと思っている(だけで動けていない)
ちゃんとセッションを聞いて、TODOに起こしたので、本当に聴けてよかったです。
Postmortem, Design Doc, Production Readiness Check, Scheduled Scaling といくつか Templates 化しているものもあって、なんとなしちゃんと運用まわってはいるんだけど、ちゃんとドキュメントとして残そうと思いました。
社外の登壇者と合同発表練習
今回、もちろん Quipper 社内でも発表練習を行なったが、45分という長いセッションに2回も3回も付き合ってもらうことに抵抗があったこともあって、いろんな視点からの意見をもらうという意味と、セッションが6並列でなかなか見れないセッションも多いということで、同じ登壇者の方と練習を行なった。
オイシックスさんがショートセッション3連発で出られていて、もともと もりはやさん、青木さん とは Terraform meetup で面識があったので、ちょうどいいということで提案して、受け入れてくれました。登壇者だけでなく、彼らの上司の方々も見てくれて、非常に良い体験でした。
また、Twitter で募集したところ、ariakiさんが声をかけてくれて、はじめましてですが練習をして、すごく良いフィードバックをもらえました。
当日は並列で走ってるのもあってなかなかセッションが見れないことも多いし、いい感じに緊張感が保てるので、今後もこういうのはやっていきたい。
カンファレンスの廊下
講演資料は後日公開されるし、なんなら動画も公開される。技術カンファレンスに参加しないと得られない価値は「廊下で話す」こと。 https://t.co/DqNuHJhHsj
— Takuto Wada (@t_wada) October 17, 2019
これ最初聞いた時よくわかんなかったんですが、完全に意味がわかりました。
はてなの hokkai7go さんと、廊下ではないですが外を散歩したり、終わったあとビールを飲んだりして最高の体験をしました。
本日は @hokkai7go さんと 余裕の大事さ、頑張らないことを頑張る、何もしないことをする、SRE と Product Team の関わり方、SRE のキャリア、SRE の育成、老害、ポストモーテム、失敗学、ひとをつなぐこと、コミュニティ、業界の健全さについて話しました。
— 🤔 (@chaspy_) December 8, 2019
とはいえもともと知っていた間柄というのが前提なので、誰でもできるかというとなかなか難しいですね。
次の登壇
テーマはがらっと変わって、SRE NEXT で SLO について話します。SLO について話すということは、きっと絶対 Site Reliability Engineering についての話もします。
SRE なので、SRE についての発表がようやくできるというのも嬉しい。SRE Lounge のスタッフやってることもあってそういう場がないので SRE NEXT 作ったってのもある。こっちも良いカンファレンスになるといいな。登壇者としても、スタッフとしても、あともう少し頑張っていこう。
おわりに
登壇を楽しくやれたのも、すごいよかった。
話したひと、JTFスタッフ、登壇者、参加者、みなさんありがとうございました!また来年も会えたらいいな。