トラックA、 近藤健司さんの登壇姿です#srenext #srenext_a pic.twitter.com/DNIk6HawYl
— SRE NEXT (@srenext) 2024年8月4日
してきましたー。来ていただいた方、スタッフ、スポンサー、レビューしていただいたチームメンバー、本当にありがとうございました。
裏番組が立ち見満員御礼(入室制限)発生ということで、なんともな気持ちを持ちつつも、登壇するときのいつもの心持ち「誰か一人に何か持って帰って貰えばそれでいい」を胸に向かいました。いつまで経っても緊張しますね。あと最悪(?)会場に人がいなくてもオンラインもあるし...! みたいなことを言い聞かせていた気がします。
CfP
去年引退です!とかいいつつ引退詐欺をしたわけですけれど、コアスタッフをはじめた時点では出すつもりはなく、近づくにつれて「これ出して通っても落ちても面白いな?」などと考えはじめて出すに至りました。
ネタとしては頭の中に前からあったもので、よく自分の後任のマネージャの 44smkn さんとマネジメントは SRE と同じですよ〜みたいな話をしていたものを使いました。
出したプロポーザル載せておきますね。
■発表のタイトル:
SRE の考えをマネジメントに活かす
■発表の概要:
このセッションでは、SRE (Site Reliability Engineering) の経験を活かし、組織の信頼性とパフォーマンスを維持するためのマネジメントスキルについて解説します。SREとマネージャーの役割の違いや共通点を明確にし、具体的な業務内容を例にして応用方法を紹介します。アラート対応、人材育成、リスク管理、組織設計など、SREのスキルをマネジメントにどのように転用できるかを具体例を交えて説明します。人間はシステムとは異なるため、同じアプローチは通用しない場面もありますが、同じメンタルモデルを適用できるケースもあることを示し、実践的なヒントを提供します。
■聞いた人が得られるもの:
SREを経験した人がマネージャーとして活躍するための具体的なヒントや、現在マネージャーを務める人がさらに効果的にマネジメントを行うための実践的なアドバイス。
■発表の詳細:
- 自己紹介
- 発表者は SRE, SRE マネージャ, 開発部部長の経験がある
- SRE とマネージャの違い
- 対象はシステムか、組織か
- 「期待する」信頼性を維持する
- 「期待する」パフォーマンスを出せるよう支援する
- SRE の業務内容をマネージャの仕事に例えてみる
- アラート対応: 仕事や人間関係の問題への対処
- パフォーマンスチューニング: リソース配分と育成
- 冗長化とリスクマネジメント: リソースの冗長化とリスク管理
- アーキテクト・システム設計: 組織設計とインターフェース設計
- 具体例
- アラートをあげてもらえるように期待値を合わせる (≒ SLO の合意)
- 組織上のリスクを評価し、計画し、実行する
- 組織間のインターフェース設計としての"Team API" の策定
- 注意点
- やっぱり人間って難しい...!
- システムのように全く同じであると考えてはいけない
- 同じアプローチは通用しないが、同じメンタルモデルを適用できる場面もある
- まとめ
毎度毎度のエクスキューズですが、SRE NEXT のプロポーザル審査は基本的にブラインド(応募者情報を見ない。そもそもフォームにはメールアドレス以外の所属情報など収集していない)で行われます。かつ、自分のものには一切コメントができないため、コアスタッフであれフェアに選考させていただいています。
来年はどうでしょうね、あいつは引退するする詐欺だと @EGMC さんや @yuuk1 さんに言われてるので懲りずに出すかもしれません。今後1年間の @chaspy の経験に期待としておきましょう。
発表
資料自体は前もって仕上がってたので安心して当日に挑めました。直前に EMs にレビューお願いして、特に @44smkn さんのレビューはありがたかった。足りないところを指摘いただき補えたと思います、本当にありがとうございます。
スライド作りがいつもつらくて、今回は枚数に制約をかけて、20分なので20枚で行こうと決めてました。(結果27枚…まぁつかみのしょうもない?スライド数枚+FAQを差し込んだぐらいなのでよしとしよう)
pdf を chatgpt に読ませてレビューしてもらって、なるべく文字だらけのスライドは減らせました。結果 SRE とマネジメントの対比が分かりやすかったという声も聞けたから良かった。
人の入りも、裏番組に怯えてて、(まぁ裏番組が強くない時間帯なんてないのが SRE NEXT のすごいところであり、登壇者としては乗り越えないといけないハードルなわけですが...w パネルもですし、ぐりもおさんのセッションもめちゃくちゃ需要高くて刺さるだろうし) 直前5分前までは控えにいて。カメラマン、配信チーム(もちろんいたたにさん、しののめさんにも!)、司会、カメラマンのsaitoさんに挨拶して、深呼吸して立ちました。知ってる顔も何人か来てくれて安心しました。心強かったです、ありがとうございます。
数えてはないのですが思ったより入っていただけて。裏番組が強いからこそ、聞いて欲しい人に来てくれたなぁという感覚があって、想定聴衆かどうか手を挙げてもらったんだけど狙い通りの割合で嬉しかったです。なぜか「裏番組が強いですが、こっちもいい話するんで!」などとハードルを上げていたw
結果来場者満足度も結構な票が入っていて嬉しかったです。言いたいことは1つ、「マネジメントもSREも期待値調整なんです、だからもうすでにやってるんです。もし興味があればチャレンジしてみませんか?」ということだけで。
何年か後にあのときの発表聞いてマネージャーのキャリアを目指して、今なりました!という人が現れたらこんなに嬉しいことはないな、という気持ちです。
Ask the Speaker
誰も来なかったらどうしよう!その2でしたが、来てくれて嬉しかったです。ことみんさん (@kotomin_m) やまはらさん (@shonansurvivors ) ayana murakami さん (@Ayana_moomin) とたくさんお話できてありがたい時間でした。
ことみんさんは聞いたセッションすべて Ask the Speaker 行かれたとのことで、参加者の中で1番吸収してるんじゃないかと思いました、すばらしい。
今回LT以外のセッションは全てアスクザスピーカーに参加したんですが、とても良かったです!!#srenext #srenext_a
— ことみん (@kotomin_m) 2024年8月4日
ことみんさんは想定する参加者の中では現役のマネージャーでも、(今現在)マネージャーを目指してるわけでもない、3つ目の想定者でしたが、プロジェクトマネジメントでも同じですよね、と自身の関心に得たことを当てはめていて良いなと思いました。
やまはらさんは逆に僕と近い立場で VPoR をやられていて、自分の専門分野でない領域のマネジメント(エンジニアリングですらない)もされていて、僕自身ケーススタディはかなり勉強になりました。
murakami さんは今後インターン生のメンターをやるとのことで、マネジメントの第一歩ですよね、期待値調整をマネージャーやリーダー、あるいはインターン生とやりましょうねという話をしました。
登壇者としては、発表のフィードバックをもらえることが何よりもギフトで、やりがいです。こうやって直接声をきける場を作ってくれて SRE NEXT Staff には本当感謝です。イベントチームありがとうございます!
他、当日ツイートや、ブログで言及いただきありがとうございました!すべて目を通しております!感謝
これにて僕の SRE NEXT 2024 は終了です。2020ぶりにスタッフ復帰させていただき、発表の機会までいただき、僕自身学びの機会となりました。引き続き SRE NEXT が続いていくことを祈りつつ、自分なりの貢献の仕方を見つけて行動していきます。
ありがとうございました!
おまけ、ツイートやブログ
SREは生き様。すごく納得はしていたがどうSRE以外の活動に活かすかって結構難しかったりします。この発表を聞いて類似点を見つけつつSREとマネジメントでの違いに着目するという進め方はさまざまな場面で参考になるなと思いました。
このようにSREの視点からマネジメントを学ぶことでマネジメント業務を敬遠しがちな自分にとって、抵抗感が減り、より親しみやすく理解しやすい内容でした。 あと個人的に気になったのは、マネジメントにおいて傾聴力や言語化スキルは後天的に習得できるということ。 この話はセッションの中ではあまり深堀りされていなかったのでAsk the Speakerで直接質問すればよかったな〜と思いました。
「皆様、よくぞこのようなトラックを聞きにきましたね」
— T. Yamahara | スマートラウンドVPoR (@shonansurvivors) 2024年8月4日
ワロタ#srenext #srenext_a
見に来ましたー!!#srenext #srenext_a https://t.co/GVNFi8HhbU pic.twitter.com/c3IjdHfEIn
— ことみん (@kotomin_m) 2024年8月4日
マネージャの行動を、アラート対応になぞらえるの、面白い説明#srenext #srenext_a
— T. Yamahara | スマートラウンドVPoR (@shonansurvivors) 2024年8月4日
マネージャー業務のアラート対応
— beaverjr (@beaverjr_50) 2024年8月4日
チームへ期待値を伝え、どうなったら自分を呼んでほしいか伝える
なるほど〜#srenext #srenext_a
SREのメンタルモデルをマネジメントに活かす具体例めちゃ面白い#srenext #srenext_a
— Hikaru Imamoto (@imamotohikaru) 2024年8月4日
マネジメントとSREを面白く比較。やることは一緒だけど、SLI対象のリソースは同じひとはいない。可観測性を高めれば解決のヒントが見つかるかな。#srenext #srenext_a
— 1Kano (@1_Kano2) 2024年8月4日
SREが好きな私たちのためのエンジニアリングマネジャー入門だわね / 1件のコメント https://t.co/ZfAf5vcEav “SRE の考えをマネジメントに活かす / applying SRE ideas to management” (61 users) https://t.co/JRnzSwJXNL
— nwiizo (@nwiizo) 2024年8月5日
この発想はなかった。
— Shun KWHR (@kojo_73) 2024年8月9日
SRE の考えをマネジメントに活かす / applying SRE ideas to management https://t.co/Bxgf3OEJs6
メッセージ的にはシンプルだけど、比較がわかりやすくて納得感高かった https://t.co/LoZN3ymTEG
— Yuya Takeyama (@yuya_takeyama) 2024年8月5日
簡潔だけど、良い資料だった👏https://t.co/gIF6gZ8pzp
— TAKASE Kazuyuki@関数型TechPM🐤 (@guvalif) 2024年8月4日
なるほど発想が面白い。マネジメントと SRE の共通点を「期待値のコントロール」で説明するのは、逆に SRE の難しさとしてマネジメント的な側面が含まれる(例えば Error Budget が尽きたときに本当に Dev のリリースをブロックできるのか、など)ことの説明にもなっている。 https://t.co/vT2re0m0mK
— チェシャ猫 (@y_taka_23) 2024年8月4日
*1:chaspyさんはたくさん動いてくれたので撮れ高高いと言ってもらえましたw PC画面じっと見てると同じ絵になっちゃうよね...