きっかけ
本屋でたまたま平積みされてたの目にして面白そう!で
- 作者: ジャック・シェーファー,マーヴィン・カーリンズ,栗木さつき
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2015/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
概要
心を支配する=人に好かれ、信頼されることと定義し、FBIでのスパイ活動で用いる心理テクニックを日常に応用する技術がたくさん載ってある。しかも具体例つきだから非常にわかりやすい。
人に好かれる公式
近接+頻度+強度+持続時間
これらが満たされるほど好かれるというが、それは間違いないだろう。(どうやって近くにいくか、頻度を重ねるか、持続時間を伸ばすかという点が難しいのだが。)また逆に好かれたくない相手にはこれらの要素を減らしていけば良いということになる。人間関係の修復にも役立てることができる。
「好意シグナル」と「敵意シグナル」
人間は無意識に相手に対して好意シグナルもしくは敵意シグナルを出しているし、受ける側もまた無意識にこれらを感じ取ってる。このシグナルの出し方が詳細に書かれている。
書かれてある内容がどれもごもっともで、確かに自分が「あ、このひとあんまり自分に興味ないな」ってひとは分かるし、そういう仕草をしているもの。どちらかというと好かれるため、好きな相手のためというよりは、自分を嫌いな相手を察知するのに役立てることができると思う。
相手をいい気分にさせる
相手をいい気分にさせれば必ず相手も優しくしてくれる、という話。これはその通りだと思うが、例えば疲れてる様子の店員さんに共感の声をかけるだとか、直接褒めるのではなく「第三者が言っていた」と言って褒めるとかそういった類だ。これは初対面もしくはプライベート外の相手に使えるテクニックだと思う。これによって実際に得したエピソードも書かれてあった。
感想
これ、親しい人に使うというよりは、自分が苦手な相手に使えるんじゃないかと思う。苦手な相手をうまく距離を近づけるために役立てるだろうし、職場の関係を豊かにするためにも役立てると思う。逆にプライベートな交友関係をこのようなテクニックを意図的にやることはそれこそ「認知的不協和」になると思う。(認知的不協和はこの本の中でも出てくるが、自分の中で相反する思考か共存すること。つまり、(テクニックを使いたい)好かれたい気持ちと、相手に素直にありたい(テクニックを使いたくない)という気持ちが共存すると私は思う。)
私はよく他人に「好きなひとと嫌いなひとの差が分かりやすい」と言われるので、好意シグナルと敵意シグナルが顕著に出ているのだと思う(笑)もう少し敵意シグナルは意識的に押さえて好意シグナルに変えていきたいと思いました。いい本ですよ、読みやすい。
この本は営業の友達にあげることにします。(笑)