はじめに
きっかけはマイクロソフトのテクニカルエバンジェリスト、牛尾さんの公演で「エッセンシャル思考」に触れられたことです。日米間におけるソフトウェア開発生産性の違いに、日本は余計なことをしすぎているという指摘をしています。このくだりで、エッセンシャル思考という言葉が出てきました。
- 作者: グレッグマキューン,高橋璃子
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2014/11/19
- メディア: ペーパーバック
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エッセンシャル思考
エッセンシャル思考とは、大切なものだけを実行する思考法のこと。とてもシンプルですね。エッセンシャル思考の効果、導入方法、継続方法が書かれていて、読みやすい良書です。
なんでこの本を手に取ったかというと、私は何でもやってしまう人間で、自分の人生でやりたいことを成し遂げられてないからです。何でもやってしまう気質はこのブログを見ればわかりますね。(笑)「やろう」と思ったことはやる、気分が乗らないことはやらないと、はっきりしていることは良いと思います。しかし、その「やろう」ということが多すぎて、自分の大切なものを見定めることはできていません。
自分の大切なものを考える
「自分がしたいことなんて、30までに見つかればラッキーです。」とジャーナリストの津田大介氏が言っていた。
講演で、好きなことを見つけるコツはありますか?と津田氏に質問したときに帰ってきた答えが「好きなことの近くに身を置き続けることです。」そうしているうちに、好きなことの組み合わせで自分だけのやりたいことが見つかります、と言っていました。
大学時代の後期から新卒入社した今にかけて、興味があることはまずやってみる、というメンタルモデルを確立した。これはこれで、価値があることだと思う。何をやらないよりはマシ。ただ、その興味があることの中で、本当にやりたいことを選定するフェーズに入っているんだと思う。
自分が好きなこと
- IT(プログラミング、サーバ、ネットワーク、クラウドコンピューティング)
- 音楽(バンド演奏、楽器演奏、音楽鑑賞、作詞・作曲・編曲、DTM・DAW)
- 言葉(作詞、読書、思考)
- ブログ(書く、読む、発信する)
- カレー(食べる、作る、スパイス、欧風カレー、インドカレー)
- 酒(ビール、日本酒、ウイスキー、カクテル、飲む、飲みに行く)
- ひと(ひとと話す、価値観を話す、議論する)
- 旅行(ひとに会う、食べる、移動する、移動しながら考える)
- 登山
思いつく限りでもこんな感じ。多い。多すぎる。
例えば今年の目標は以下の記事で書いた。10個。到達状況の振り返りは別途するが、音楽について欲張りすぎて、わけの分からない状態になっている。
選択と集中をどう進めるか
今年の切れ目あたりでそろそろ何でもやってみるメンタルから、大切なものだけに注力し、確実に成果を出すメンタルに変化していきたい。興味ごとにどう変化していくべきかを考えてみる。
ブログ
例えば今年はブログをはじめた年でもある。(正確には去年)それが約1年続いたことは大きな進歩だ。アウトプットが習慣化した。次は質への転換を考えてもいいかもしれない。(ブログのPVはあるレベルを越すと収益化できる)
音楽
音楽は大好きで、音楽なしの人生は考えられない。大好きだからこそ興味が無限大に広がって、何も成し遂げられていない。耳コピに挑戦してできるようになったことはとても良かった。今度はやらないことも決めたほうが良さそうだ。音楽こそ一番選択と集中が必要。
ものを書くこと
最近自分の中で興味があがってきたことがWebメディアや、ライターという分野。文章を書くということの楽しみがブログの延長で見えてきた。書籍をいつか出してみたいという思いもある。この抽象的な思いをもう少し具体化する必要がある。
カレー
今ハマっていることにカレーがある。意識的にカレーを好きになった2年間だ。今は一人暮らしをはじめスパイスから作っている。このカレーに対する情熱は消えそうにない。
ソフトウェアエンジニアリング
最後にソフトウェアエンジニアリング。1日8hを費やす仕事なので、興味がないよりあるほうがいい。こちらもブログに「触ってみた」系が多く、ちょっと手を出してそのあとそのままということばかりだ。とても成長が遅いと思う。ただし、IT技術はいつまで経っても手段でしかない。このバックグラウンドを活かして、その先のやりたいことが見つかれば自ずと集中する分野は見えてくる気がする。
好きなことと得意なこと
上記では自分の興味があること、つまり好きなことをあげた。しかし友人に以下の記事を勸められ、「好きなことより得意なことを探すべきかもね。」というコメントをいただいた。
該当箇所である3ページ目にリンクしてますが、経営者と技術者の話や、ゲーム開発とWeb開発の話と内容盛り沢山なので全部見てください。
岩田社長もおっしゃるように、得意なことは「手間のわりにまわりがありがたがってくれること」である。そして直前に語られている、アウトプットされるものの質はそのひとが日頃考えていることに左右される、という発言も興味深い。これは「好き」の話だ。
得意なことを自覚することは、好きなことを自覚するより数段難しい。しいて言うならタイピング速度(に転じる文章を書くスピード)と他者を説得すること(根拠はあまりない)だろうか。あとはチームビルディングとチームマネジメント(コーディネート)が得意なような気もする。これは今後も継続して考えていきたい。「さっさと得意なことを見つけて」楽になりたいものです。
おわりに
このように各分野ごとでも興味が発散していて集中を進める必要がある。その上でさらに絞る作業が必要になってくるかもしれない。このあたりは今年度の振り返りと来年度の目標設定で明確化していきたい。
今回はエッセンシャル思考という本を読んだことをきっかけに、興味の選択可能性について考えました。今の考えを続けていてはまずく、転換期だとこいうことを意識できたことは大きいです。
頭でっかちにならないように、口だけにならないように、ちゃんと成果出していこうね。