ツナワタリマイライフ

日常ネタから技術ネタ、音楽ネタまで何でも書きます。

入社してから2年

6/20 で2年経った。

前回

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この半年もとても大きく成長した期間になったと思う。

振り返り

SRE Global Team として

1月に、フィリピンとインドネシアに出張に行ったことは自分にとって大きな出来事だった。global team メンバーとちゃんと顔を合わせて話すこと。一緒にやっていくこと、たとえば SLI/SLO について説明したり、あるいは SRE Team に対する期待値を話したり。食事に行ったり、遊びにいったり。id とアイコンだけの海の向こうのあいつらが、やっぱほんとにいいやつらだな、って思えたことは大きいし、思ってもらえたならいいと願う。

quipper.hatenablog.com

Boracay も最高だったな。海外旅行、大好きなのでまた行けるような世界に戻りますように。

この出張後から、彼ら彼女らとオンラインのミーティングをする機会がぐっと増えた。彼らから質問してもらうことも、チャット・オンラインともに増えた。やっぱり今までどこか遠い存在で、聞くまでにハードルがあって、それが下がったということなのかな、と捉えている。

もちろん相棒の Robbie との距離もグッと縮まったのもこの期間だった。同チームメンバーとしてリスペクトしながら仕事をしていたとはいえ、海外出張で一緒の時間を多く過ごして、仕事のことも、それ以外のこともたくさん話した。その後も直接話す機会を継続的に持つようにできている。ちゃんと言葉で「一緒に sre global team」をやれてよかったよ、ありがとう」と伝えられてよかった。彼もまた「入ってくれてありがとう」と言ってくれた。

SLI/SLO の組織への導入

そして1月末はそのまま SRE NEXT での登壇もした。カンファレンスの運営もしていたし、海外出張もありつつ、Coursera の資格も取って勉強しつつ、進捗を出すということで今思い返すとゾッとするほど Hard Days だった。もうできない。

quipper.hatenablog.com

SLI/SLO という、「アイデア」「考え方」は一般的に知られているが、それを実際に組織に落とし込むこととは大きな差がある。それを当時思ってたぐらいの世界には変わっていった。1年かかった。自分自身に経験がない中で、模索しながらだったので、もっと早くできたかというと難しい。しかし、学びは非常に多かった。

ある種、ツールを導入することを目的にしたわけで、それが正しいのか?という疑問は最後まで持ちながら続けることになった。途中、苦しいときもあったが、最初1人で模索していた時期から、後半になると Engineering Manager の takeyama さんがやりましょうと後押ししてくれたことは大きな支えになった。

まだまだその運用方法は各チームで試行錯誤している最中で、改善の余地は多いにある。また、SLO の Error Budget 消費に伴うアラートもまだこれからだ。それでも、SLI/SLO という"言葉"が Product Manager, Developer, SRE の中で共通言語となった今の状態は、十分よくやったと言えると思う。

開発組織の自己完結化、本番環境の信頼性、組織とシステムのスケーラビリティ、そういったことに対して、技術・文化面両方で支えるのが SRE の本質的な役割だと思っている。それに対して、Site Reliability Engineering の本丸である SLI/SLO を、開発チーム主体で運用がまわるところまで持っていけたことは自分にとって大きな財産になると思う。こういう経験ができる会社であることを本当にありがたく思う。

Team Lead として

5月から Team の Lead をしていくことがミッションに加わった。これまでもチームのことはそれなりに考えてきたつもりだったけど、それと同時に自分がやるべきミッション、仕事もちゃんとこなした上で、だったので、余力でやる、ぐらいでしかできていなかったことを、もう少し力をかけてやっていい状態にはなった。

とはいえ、現在 EKS への Migration や Progressive Delivery の段階的な導入など、1年前の自分じゃ任せきれなかったような、それなりに難しいテクニカルタスクをやりながらなので、状況がハードなのは変わりがない。

僕は takeyama さんが前 Blog に書いていた Management と Lead の不可分性について、ははあと納得したのであった。今でもこれはその通りだと思う。

blog.yuyat.jp

その中でこれらを分離しようとするわけで、期待値調整というか、Lead が Team / Project を技術あるいはコミュニケーションを通じて前に進める役割だとして、Engineering Manager は何に注力するのか、ということをお互い言語化したのはよかった。蓋をあけてみれば結構認識はあっていて、なーんだ、とはなるんだけど、やっぱり不安な状態でやるよりは安心して仕事ができたほうがいい。

これに関してはまだやりはじめたばっかりなので、次の半年がいろんな意味で楽しみだ。5月いっぱいはこの Role がすべきことを腹落ちさせるのに丸々悩んだりしてようやく納得できて、6月いろいろできる範囲でやってみている。

結構ハードなんだけど、すごい成長機会でもあるので、そういう機会をもらえて感謝している。

次の半年

ずっと同じことを言っているが、英語と技術が基本なので、それをシュッシュ変わらずやりつつ、前述した Team をどう前に進めるか、といったことに向き合い続けるんだと思う。

英語

正直前の半年ては伸び悩んでいた。コロナで若干体調というかリズムが崩れた段階で英会話ができなくなってしまって、思い切ってやめてしまった。質に課題感があったので、身に付けたい能力をちゃんと言語化して、プライベートレッスンをはじめた。

現状課題感があるのはライティングと発音、そして語彙(表現)なので、その3つに注力しながら、フィードバックをもらっている。

このへんは基礎体力みたいなもんなので、やり方を都度変えつつ内省しつつ続けるしかない。

技術

「はやく失敗する」「はやくフィードバックを得る」みたいなところは前よりは上手にできるようになってきたと思う。

また、コミュニティや発表されてる事例から、現実の課題解決に結びつけるみたいなことも少しずつできるようになってきた。

あとはすぐにリターンが来るわけではないが、知っておくと良いような深い技術力をどう無理なく身に付けていくか、は考えたほうがいいかもしれない。

無理なく、というのがポイントで、もう31をすぎまして、健康であることの優先順位を最近あげたので、今までのようにがむしゃらに時間を投資することはますますできない。

このあたりはこの2年課題感だけずっと曖昧なままなので、どこかでセルフコーチングをして、誰かに相談しようと思う。

組織

実は組織をどううまくするか、については昔から強い関心があった。が、この2年間は特に積極的にやろうと思ってなかったし、なんなら関心があったことすら忘れていた。

一周まわってようやくまた考えられるフェーズになったので、またあらためて本を読み直したり、言語化したり、試してみたりしたい。

これは SRE チーム内もそうだし、プロダクトチームという広いスコープでもそうだし、その両者の関係もそうだし、いろんなスコープで、ちょっとずつ自分が貢献できることを増やしていきたいと思う。

おわりに

半年ごとにちゃんとコンフォートにならずに済んでいるし、半年ごとに結構見える視界が変わってきているように思う。

特に最近は自分の得意な部分が明確にわかってきて、それの発揮の仕方もわかってきたので、いい状態ではある。

追いかけたい背中はちょっと減ってしまったけれど、まだまだ追いかけたいひとはいる。そんな幸せな環境に感謝しつつ、これまで以上にバリュー出していこうと思います。

おしまい。